雨漏れの依頼はよくあるのだが、結構簡単そうでなかなか経験と知識がいるものなんです。
この前の台風の時、5件くらいの依頼が来ましたが、そのうちのひとつが典型的な雨漏れの例です。この写真の矢印の個所は、よくある雨漏れ個所です。
新築時に、外壁のモルタルでどうしても左官屋さんがウッカリ忘れるところなのでしょう。
穴が空いていて、そこから雨が噴き込んできていました。
ところがこれは、実はペンキを塗ったばかりなのです。
で、ペンキ塗りたては雨をよくはじくので、それがわざわいして、庇の上で雨が水玉になって大きな水玉にくっつくと風で流され、この穴から噴き込んでしまっていたのです。
ペンキを塗る前は、表面張力が弱いのでダラダラと雨が玉にならずに流れていたのでしょう。
なので、以前はこの穴からは少ししかないらなかったのだと予想します。
そりゃ~少しは入っていたかもしれませんが、内部に出てくるようなものではなかったようです。
「今まではそんなことなかった。」と仰っていましたからね。
ペンキを塗り替えたおかげで、雨漏れが発見できたということではありますが、
まさか、ペンキ塗って雨漏れするなんて!という不思議。
建築はまだまだ奥が深いです
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