シロアリによって建物が受ける被害を「蟻害(ギガイ)」といいます。
こちらはシロアリの写真です。
写真左から、羽蟻、職蟻、兵蟻です。すべて同じヤマトシロアリです。
普通の蟻(クロアリ)との違いはまず形。
シロアリは寸胴なのに対して、クロアリはくびれがしっかりあります。
また表皮は、シロアリは柔らかいのに対し、クロアリは硬い皮膚で覆われています。
よーく見ると、羽にも違いがあります。
シロアリは4枚同じ長さなのに対して、クロアリは前の羽が大きい形です。
色はシロアリもクロアリも土色です。
シロアリ被害の中には木造住宅の構造自体に影響を及ぼすケースもあります。
なぜシロアリは家を食べるのでしょうか?
シロアリは昔から森の木を土に還すという循環の中で生きてきました。
人間が作った家の柱や土台も、シロアリにとっては森の中の木と変わりません。
木の比較的柔らかい部分から食べては、土に還すという営みが木造住宅で起きているのです。
シロアリは暗くて風通しが悪く、湿気の多い場所を好みます。
光や通風、乾燥が苦手で、実は非常に弱い生き物なのです。
条件が整わなくては生きることができません。
ところが木造住宅の床下や浴室回りは、シロアリの好む条件が整いやすい環境です。
そのため、戸建住宅の多くが木造である日本で、シロアリ被害が絶えない現状があります。
どうしたら蟻害から住まいを守ることができるのか・・・
続きは次回。
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