お正月の記事にするのが、普通だが、そこはこらえ性のない拙のことである。
初心・・・
改めて大切なことだと思う。
長くやっていると、これが当たり前、という心が芽生えてくる。
その根は、すぐに深く伸び始める。
そして、心にドカッと根を張り住みつくのである。
何が当たり前か?
当たり前ということが世の中にあるのか?
このような一種の慣れを、既得権という言葉で置き換える。
人は、この既得権を待つ習性がある。
考えてみれば人だけではない。
この世のすべてに、既得権はある。
物資は、、その状態を維持しようとする。
置いてあるものはずっと、動こうとはしない。
動いているものは、ずっと動き続けようとする。
電車も車もそのスピードのまま、直線運動をし続けようとする。
だから、止ろうとすると、前のめりになる。
止っているところから、急発進すると、これまた、背中に押しつけられる。
全て、その状態を維持しようとする力が、なせる技である。
仕事でもそう、
毎日の繰り返しを続けようとする。
立場もそうである。
マネージャー、部長、課長、係長・・・
その待遇に慣れると、それがあたかも、ずっと以前からそうであったかのように思い込む。
既得権だけに心が支配され、初心というやつがだんだんと蝕まれてくる。
会社での立場だけではない。
家庭でもそうである。
夫、妻、長男、長女、二男、二女、末っ子・・・・
その立場にいると、その立場が当たり前だと勘違いする。
ま、当たり前なのだが、当たり前と思うことが危ういと言っているのである。
地球に住む限りにおいては、この状態を維持しようとする特性からは逃れられない。
これは、生命のあるなしにかかわらず、地球上のすべてに通ずることと思う。
これを拙は既得権と言って、人に対しては、もっとも注意しなければいけない意識の一つと見るのである。
その反対に位置するものとして、初心がある。
悩んだり、行き詰ったり、うまくいかないことがあったら、一番大切な事・・・
それは、初心忘れべからず。である。
心の心底にある初心・・・
ここを見つめて、もっともっと見つめなおして、歩む。
そこからの一歩は、正しい方向を向いている。
それが一番の近道だし、あなたの歩むべき道である。
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