〇〇根性ってやつが大嫌いである。
身近では、職人根性ってやつだ。
職人魂となるとこれは、最高である。
職人魂と職人根性、どう違うか。
職人魂、何につけても、魂であるから、大変なものである。
経験と熟練が、新しいアイデアを生む。そこには仕事に対する真摯な想いがある。
字のごとく、魂がある。
職人根性となると、これは始末が悪い。
慣れと惰性で、ありきたりのことしか行わない。そこには、自分勝手の論理しかない。
自分の都合だけである。それがあたかも、理屈が通っているように話すし、行動する。
心をむしばんでいることすら、解らない。
恐ろしいことである。仕事するうえで、一番憎むべき精神状態だ。
ここに陥ってはならないが、思うは易し、行うは難しである。
簡単に陥ってしまう。
これが、〇〇根性の恐ろしさである。
危険信号が現れるので、ご紹介しよう。
努々、諸貴兄姉氏は陥るなかれ。
そういうあなたはどうか?
その通り、自分が一番気をつけなくてはならないことは自負している。
が、ここは棚に置いて宣ってもよいことしているので、御勘弁候。
危険信号は、
頼まれ事が、いやでしょうがない。
まず、頼まれるということに拒否反応を示す。
断る理由のほうから、探し出す始末である。
どうすれば、出来るかとは考えない。これは癖である。
自分の決めたレールしか目に見えない。
他人からの指図は受けない。
こうなったら、重症である。
しかし、行き過ぎてもダメなのである。
いつも指示待ち、これも困る。
この症状は一見全く違うように見られるが、根本は同じ病原に侵されている。
どちらも、変化を嫌う。
この病特有の心の状態である。
〇〇根性、これは、心の病である。
気づいたら、早く治すことだ。
治療法は至って簡単。
自分が一番いやなことを積極的に行うこと。
どちらの道を選ぼうか迷った時に、難しいと思う道を選ぶこと。
かったるいな~と思うこと、大変だな~と思うことを選んで歩むことである。
理由は簡単。だって今、心の病気だからして、今の自分が嫌と思うほうが、正しい道なのである。
その積み重ねが、だんだんと魂にまで上り詰めていく。
似て非なるもの、〇〇魂と〇〇根性である。
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