神戸紀行2

神戸まで、古い友達を訪ねた帰り道・・・

山田さんと交代交代で運転してきた。

但木は例のごとく・・・・・寝ている・・・

おれには、あういう真似は出来ねぇなぁ～・・・

山田さんがつぶやく。・・・外壁セミナーのことである。

いいんだよ、真似することはないよ、自分の出来ること、得意なことをやればいいんだ・・・

あれは、自分をアウトプットしているだけなんだ。

自分の持っているものを出すこと。何でもいいんだ。

山田さん、ニュースレターがあるじゃん、あれに本当の自分を書いてみたら・・・と拙。

う～ん、そうだ、こういうふうに、勉強してきてるじゃん、ペンキの事をニュースレターに書こう・・・

今日勉強したことを、書いて、ちゃんとできるってことを書けば、いいんじゃないかな・・・と山田さん。

ちがうよ、それが、本物じゃなきゃ、ダメなんだよ・・・と拙。

色々話しているうちに、なんだか話が飛んで、嫁さんの話になった・・・

仲がいいらしい・・・自慢しだした・・・

感極まると、泣きながら話す癖がある。

おれはどうでもいいんだけど、うちのやつには、楽させてやりたい・・・涙涙涙・・・

おれ達夫婦は本当に仲がいいんだ・・・愛し合っているんだ・・・

同じ話を何回もする癖がある・・・ちょっとうんざりしてきた・・・

5回目くらいだったか、また、同じことを言いだしそうになったので、さえぎるように言った。

じゃ、それをニュースレターに書いたら？

本当は、女房と仲がいいって事を書いたらいいんじゃない・・・

おおおおおおおおおお、そうだ！それいいな！それいい、それいい、そうするよ。・・・・だって。

いつも現場では、嫁さんを怒鳴りつけているらしい。

これは、癖みたいなものだが、お客さんはいい気はしない・・当然である。

家に帰ると、家事でも何でもするらしい。とにかくまめのようだ。

本当の事なんだから、真実の姿なんだから、いいんじゃない・・・

もっているものをアウトプットする・・・ブレイクスルーは、山田さんだった。

神戸の外壁セミナーと夫婦仲、一見なんの関係もないことがつながり、ブレイクスルーした。

拙はというと、悶々としてまま横浜に戻ってきた・・・

但木のいびきだけがこだましていた・・