昨日の続き・・・
瑕疵担保保険に加入するだけで補助金が出る・・・?
こんな話が本当だろうか?
本当のような嘘は世の中いっぱいある。
これはどっちか?
嘘のようなホントであろう・・・
あろうとは、信用していない訳ではない。
多分おそらく、本当である・・・
日本語として言い方がおかしい。・・・それは今に始まったことではない。
イマイチ理解に苦しむ方も多いことと思うので、解説しよう。
例えば、弊社の十八番、耐震補強工事を例にとろう。
弊社の十八番というと、そう、横浜市の耐震改修の補助金を利用した耐震補強工事である。
日本一の補助金をだす横浜市(エッヘン)、150万円である。世帯によっては225万円である。
そう、225万円としよう。
だが、横浜市によると補強工事の平均的な金額は340万円だという。
340万円-225万円=115万円・・・これが自己負担額となる。
この工事に、リフォーム瑕疵担保保険を掛けたとする。
構造に関連する工事には金額の3分の1、上限100万円が補助として、国交省から出る。
115万円自己負担しなければならない内、100万円がさらに出るのである。
細かい話をすると、保険掛け金が必要である。約5万円位になる。
これには、検査費用も含まれての話だ。
要するに、耐震工事金額-横浜市補助金+リフォーム瑕疵担保保険掛け金-保険対象補助金=自己負担額となる。
この場合、340万円-225万円+5万円-100万円=20万円となる。
この情報は、出来立てのほやほやである。まだこれから本格的に始まるだろうが、このブログを見ている諸貴兄姉氏は早い者勝ちの情報である。
もちろん条件や上限はある。各社5000万円までの枠があるので、零細企業向けだし、今年度までの補助であろうことはわかる。
それにしても340万円掛かる耐震改修工事が、自己負担金20万円で出来てしまうということだ。
さらに、瑕疵担保保険であるから、工事に保険がかかる為、もしもの場合は、業者にも保険料が出てやり直し費用が担保される。
もう至れり尽くせりの感がある。
もう・・・いろんな所から、補助金が320万円ももらえるのである。
いいのこんなんで?・・・・・・・と感じるのは筆者だけだろうか・・・
いや、業者としては、喜ばしい事であるし、利用者のお客様としてもうれしいことではある。
筆者はただやみくもに喜んでいいのだろうかと思ってしまう・・・そう、貧乏症であろう。
貧乏症の気の使い過ぎが、ただ単になんとなく国を心配しているように勘違いしているだけかもしれない。
そんなことだから、800兆円も借金になっちゃうんじゃないの・・・と思っちゃう。
国の財政がもうすでに危機状態を通り越して崩壊しているという経済学者もいる。
コンクリートから人へ・・・確かに予算の掛け方はそれが正しいのかもしれないが、補助金を出せばいいのか・・・
確かに、零細企業にはチョー厳しい現実がある。
こんな補助金のばら蒔きでもしてくれないと一向に景気は良くならない・・・筆者も実感ではある。
しかし、本当にいいのだろうか・・・と思ってしまうのも又、本当の感情である。
最近、いろんな所に国の予算が使われているなぁ~と実感する。
ハウスメンテマスター制度にあちこちから興味の声がかかる。
それをプログラム化するのに、国の補助金を使うようなところから声も掛かっている。雇用対策だという。
確かに、そうかもしれない。そんなことでもしなければ、人余りの日本には雇用は創出できなくなっているのかもしれない。
高度経済成長しか知らない日本は、初めての水平経済に戸惑っている。
戸惑って長い・・・もうかれこれ20年は経つ・・・
バブル以前に高度経済成長が止まったとすると、バブルは異常だったから考えないとすると、もう30年以上水平型経済成長の中にいる。
その間、政策は何をしたかである。おそらく何もしなかったが正しいだろう。
外圧でしか行動をとれない日本。あの明治維新にしてもその範疇にはいるのかもしれない・・・
もうこれは、国の性格、国民の性格かもしれない。社風があるので国風とでも言っておこうか・・・
民主党の支持率が落ちていっても、自民党が伸びないのは、自助作用がない。
もうすべてをゼロスタートしなきゃいけないのは、傍から見ているとわかるが当の本人たちは解からない。
ものすごく努力していると思うが、自分ではできないのである。
このあたりが、欧米諸国は一つ進化していると思う。
過去においていろんな改革を自助努力して行ってきた歴史がある。
しかし、日本もここでそろそろ立ち上がらねばならない。
今、いろんな新党、離党騒ぎの中、政界がうごめいている。
ここで、自助作用が国民が取れるか!それとも、小さな地域や小さな集団の利権だけで自分だけよければの考えでこの参議院選挙をしたならば、
子供や孫、将来の子孫に残すべき日本はない。
ここが最後の、日本の行く末を占う1大イベントとなろう。
補助金がここまで話が大きくなってしまった・・・
国を憂うのは、70過ぎの年寄りだけにしておくわけにはいかない。
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