横須賀の山田さんは、半農半建である。
半建という言い方はないかもしれないが、要するに、リフォームの仕事をしながら、もう家庭菜園の域ではないくらいの農園をやっている。
事務所兼家の周りは畑だらけ、農家から借りて、いろんなものを植えている。
小さな耕運機まで持っている。
しかも趣味が釣。リフォームの仕事をしなくっても、食うに困らず生きていけそうである。
そんな山田さんからいきなり、今年はタケノコがいいから取りに来いという電話が入った。
電話は突然来るものだが、山田さんの場合は、突然という表現がピッタリだ。
突然取りに来いと言ったって、横須賀までなかなか行く機会はないが、たまたま金沢区まで用事があったので、ついでと言うと悪いが足を伸ばしてみた。
夜７時過ぎになってしまった。待っていてくれると思ったら、いない・・・
下小屋のズタ袋に大きなタケコノが何本か入って無造作に置いてある。
これをもらって帰ろうか・・・とも思った。
来いと言ったのにと思っていたら、５分くらいで帰ってきた。こんな夜にタケノコを堀に行ってきたという。
タケノコって朝に掘るもんじゃないのか・・・
こんなにあるじゃん、いいよそんなに。
いや～今年のタケノコは、すごくいいんだ。当たり年だ～
と言って、2袋いっぱいのタケノコを貰い帰路についたのが一昨日。
それを昨日は事務所で茹でた。
こんなにたくさんどうしようか・・・ゆでたゆでたゆでた・・・
でも、タケノコって皮向いて茹でたのをみるとそんなの多くなく、こんだけ、てな感じ・・・
茹であがりを食してみた。山田さんが言うだけあって、今年のは柔らかくておいしい。
もう少しとばかりに、いやしく食べたら、なんだか胸やけがしてきた。
わ～～～～こんな胸やけははじめてだ～～～
茹で方が足りなかったのか、アクが凄い・・・
近くの精米機の横に置いてある糠をもらってきて、ちゃんと茹でたのに・・・
気持ち悪くなり家に帰ってから、大正漢方胃腸薬を飲んだ。
飲み続きの最後が、アクで締めになるとは・・・
家族のなんだか馬鹿を見るような視線がチクチクしている・・・トホホ
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