新築住宅の着工戸数がかなり少なくなっている。
日本の経済を支えている一つにこれがある。
建築・建設業や土木業は花形産業である。
高度経済成長を支えた花形産業の一つである。
今でも、地方では道路づくりの予算を持ってきた政治家が選挙を制する・・・と言われてきた。
事実、大・・・小沢前幹事長様、大小沢とでも言っておこう。
選挙に関しちゃめっぽう強い。
が、これが大分、政治も違う感じになってきた。
確かに、これでも建築業の端っこを汚している筆者にとっても気になるところである。
というか、このところ国の政策、国交省の考えていることがなんだか観えてきた。
そこまで言っていいの・・・イイノ、ヘルモンジャナシ。
何というと、先ほど言った、新築の着工戸数の減少に伴う政策の変更である。
これは今に始まったことではない。
既に、福田康夫の200年住宅構想がその始まりと言える。
もっと言うと、少子高齢化がその原因である。
それを日本の優秀な官僚様様が見逃すはずもなく、必然と言えば必然なのだ。
どういうことかと言えば、団塊ジュニアと呼ばれる人たちが、もう40歳に近い、なっている。
住宅産業的には、家を持つ、マイホームをもつ年齢は35歳である。
何が言いたいかというと、もうボリュームゾーンの人たちの新築ブームが過ぎて、これからは新築が建たなくなってきている・・・とういうこと。
しかも、今、空き家が700万戸以上ある。
空室率が13%だという。
今までの日本は、毎年100万戸以上新築してきた。多い時は150万戸であった。
で、少子高齢化・・・これじゃ、空き家だらけになっちゃう・・・
もう、総量規制じゃないがそうでもしなかったら、空き家ばかりじゃ物騒だ・・・
これは解かりきっている将来像である。
人口の年代別データをみれば一目瞭然。
今の0歳児がもうすでに生まれているから、35年後、いわゆるマイホームを持つ年齢層は、今の半分である。
この事実はもう生まれているだけに、ハッキリしている。
ヤバイということで、来年以降、急激に人口を増やすために、若い人は毎晩努力しなきゃならない・・・
いきなりそんなことにはならない。躍起になって、子供手当だ何だと言って、笛を吹いても踊らない。
人口は減る一方である。
住宅政策は、既に量から質に変わってきているのは、ご存じのとおりである。
テレビのコマーシャルをみても、いい家ばかりである。
戦後、高度経済成長時は日本国民総マイホーム政策だった。量である。
多少の骨組みは目をつぶる。建てろ建てろと雨後のタケノコのように家やマンションが建った。
これで建築業は黙っていても仕事になった。
リフォームなんて言葉もなかった。住まいを直すことは営繕と言っていた。
工務店も営繕をやるのは、格下とみられるから、嫌がった・・・そんな時代もあった。
ところがこれが、近年、リフォームなんてことを言い出した。
ご存じ、今は飛ぶ鳥を落とす勢いのリフォーム産業である。
テレビも時代の風潮を良くわかってらっしゃる。ビフォーアフターなる番組は視聴率も高い。
そういう筆者も楽しみに見ている。うううう・・・と思うところもあるが、なかなかどうして勉強になる。
国もこの路線で行くことを本格的に決めて、行動に出た。
新しく建てる住宅は、質重視・・・長期優良住宅である。いいことだ。素晴らしい住宅が建つことになる。
世のニーズも目が肥えてきて、いい住宅でなければ売れない状況になることも良い傾向である。
安普請はいろんな意味で良くない・・・
何もこれは大手ハウスメーカーだけがよいのではない。
地場の工務店、大工の伝統の見せどころにもなる。
日本の大工は木を加工させたら、世界一だ。
墨付け、手刻み、その仕口と言うが木と木をつなぐ技術がとにかく凄い。
その技術にもう少し目を向けてほしいなぁ~と思う。
家を建てるなら、いくら見映えはよくてもプレハブではなく、日本の伝統、木構造の家を建ててほしい。
今日の話が脱線・・・
そう、リフォームであるが、これに国も大分、本腰を入れてきた。
中古住宅の流通に目を向けてきたのだ。
ものすごい補助金、画期的な補助金が出た・・・
既存住宅流通活性化等事業補助金という。
中古住宅が売買される時に、リフォーム工事が発生したら、補助金を出しましょう・・・ということだ。
全ての業者、工事、そういったものに出るわけじゃなく、申請採択されなければならない。
その申請が、5月末で終了。なんと出すだけ出してみたらと思ったら、採択されてしまった。
いやいや、弊社の話である。
採択通知が国交省から来たときは、変な感じだった。
だって、国土交通省から手紙が来るなんて、悪いことでもしたのかくらいに思っていたら、何と700万円の補助金決定通知である。
1棟100万円で、7棟分が採択されたのだ。
実はこれにはちょっとした条件がある。
普通のリフォームが対象ではない。
中古住宅の売買時にするリフォーム工事に対しての補助金である。
これで、さあ~困った・・・
要するに仲介時か、買い取りして再販するということである。
そりゃそうだ、文字通り、国は中古住宅の流通を活性化させたい。新築より家を直して長くもたせたいのである。
こんな筆者のような末端までその政策が実感できるようになった。
が、しかし、ツイそそっかしく申請を出したら、採択なんかされちゃって・・・
今は、そういった案件がない。
第1期が9月末日までのリフォーム工事契約が条件である。
このブログを見ている諸貴兄姉氏で、不動産、家を買い替えようかとか、売りに出して移住しようかとか計画の御仁はいらっしゃらないだろうか・・・
もし、いらっしゃったら、ご一報いただきたい。
いい話だと思う。リフォーム工事費が安くなるという話である。
使わない手はないと思うがいかがであろうか・・・
1期が何もないということになると、2期以降が続かないと国に思われる。
何しろ、バカみたいに50棟分、5000万円も申請しちゃったんだから・・・
これが全部採択されるとは思ってないが、とにかく、1期分で少しでも使わないと、2期以降は無しになっちゃう可能性が大・・・
何も補助金だから使わなきゃならないというのはいかがなことか・・とも思うが、
よく考えると、中古住宅の流通をする訳だから、いいことじゃん・・・
スクラップ&ビルドじゃなく、家は長くもたせて住み続けようよ・・・って話。
この政策はいいと思う。
当事者でなくてもいい話だと思う。
だから、そういう話だから、思いあたる方はご一報ください。
0120-660-238 フリーダイヤルまで・・・
コバ、いるか、補助金使うぞ・・・でもいいし、
もうちょっと詳しく聞かせてくれ・・・でけっこう。
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