床下浸水

床下収納庫があるだろうか？

台所の冷蔵庫の前の床にある、そうそう、それ！

梅酒が入っているはずである。

カセットコンロのガスも3本はある。

あとは、白桃の缶詰が2個と3年前の鮭缶が4つはある。

普段は全然使ってない。

梅酒も毎年漬けていたが、3年前に止めた。

なので、梅酒も当然3年物である。

耐震診断でお邪魔する時は、この普段使っていない床下収納庫から床下に入る。

いつものようにおもむろに収納庫のフタを開けようとした。

なかなかフタが持ち上がらない。

おかしい・・・ちょっと嫌な予感がした・・・

やっとフタをこじ開けた。

お決まりの品を一つづつとりだす。そう、梅酒を初めとする一連の品だ。

白桃の缶詰を取り出した時に、フワ～ンと収納庫の箱が持ち上がった・・・？？

その瞬間、コバエが飛んだ・・・？？

箱を持ち上げた次の瞬間信じられない光景が目に入った・・・

床下に池がある・・・黒い池

箱が持ち上がったのは水で浮いたのだ。

重しがかかっていたが、軽くなった瞬間浮いてきたのだ。

思わず・・・ウッ・・・

浮遊物がある。

数少ないいやな経験から、汚物だ～と思った・・・

排水が漏れている。

調べてみた。

外のトイレの排水枡からはトイレの水がちゃんと流れ出ている。

とりあえずホッとした。

キッチンの流し台からの排水だった。

 

おわかりだろうか？床下の排水管が流し台の上まで立ち上がっていない。

こんな具合になっていた。

排水管が詰まってあふれ出ていて床下に水がたまってしまったのだ。

これじゃ気づかないのもしょうがない。

何年、いや10年かもしれないと言っていた。

 
正しくは、上図のように排水管を流し台の上まで出す。

こうすれば、もしも詰まって逆流したとしても水があふれて床上に出てくるので解るというもの。

臭気止めのキャップを付けとけば、悪臭も大丈夫。

ポンプを持っていき、床下にたまった水をかき出し、最後は泥水をヒシャクですくって出した。

流し台の下の床をはがして、排水管を修理し、流し台を元に戻して、とりあえず応急処置。

地盤が沈んで傾いていた。

サッシの窓が斜めになっている。

玄関ドアも引っかかって開けづらい。

耐震どころではない・・・その前にやることがありますよって言ってきた。

長年仕事しているが、初めてのケース。

こんなこともあるもんだ・・・

流し台の扉を開けて、グレーの排水管がちゃんと見えるか。（立ち上がっているか）確認してみては。

 
上図のように、流し台の上になくても、床の上であれば一応、佳としておくが、水は怖い、しっかりと直しておいたほうがよい。