久しぶりの作業は死ぬ思いだった・・・
何を大げさな・・・
いや、そうじゃなく、ホントに死ぬところだった。
ここ数日残暑が厳しく続いているが、昨日のあの炎天下の中、なんと鉄板の上に寝そべっての作業だった。
おそらく、50度以上はある。だって、金属を10分置いていると熱くて触れないのだ。
何の作業かって?
常連のお客様、あちこちに家作を持っていて、よく補修やリフォームを頼まれる。
今回は、追浜商店街の、とある貸し店舗。借主から天井で猫が歩き回るので何とかしてほしいと言われ、困っているとのこと。
早速、作業は佐藤と二人で行った。
2階には商店街のアーケードに梯子をかけて上った。
ふる~~~~い建物だ。昭和も40年代、いや30年代かもしれない。
あ~ここか、猫が出入りするところは。下の借主に話を聞いていたのですぐにわかった。
出窓のような棚であろう、その底が抜けている。中の雑誌が見えている。
アーケードは波板の鉄板だ。照り返しに効果的なシルバー色が意外ときれいだ。塗り替えたのだろうか。。。
そこに寝そべっての作業となった・・・
影になるものが何もない。そりゃそうだ、アーケードの上だから。。。
生還時間は1時間とみた。それ以上は命の保証はない。
いつもより二人の連携がよい。そりゃ命がかかっていると息も合う、いやでも合わせなきゃならない状況だ。
それでも30分を過ぎると、作業効率が目に見えて下がってくる。。。
はかどらない・・・というか、熱くて熱くて、おまけに汗で滑って。。。
危ない・・・時間が刻一刻と過ぎていく・・・
あ、あ、汗も出なくなってきた。。。
あと10分・・・カラータイマーが鳴りだした。。。
もうすぐだ。。。
頭がボ~~~ッとしてきた。。。
気持ち悪くなってきた。。。
。。。終わった?。。。ぎりぎりセーフ。。。成功か。。。
おそらく顔が真っ赤になっていたと思う。
降りてきたら、地表はちょっと涼しい感じがした。
それでも空腹を感じた。。。あ~これでまだ大丈夫と。。。
と、目の前になぜかCOCOカレーショップの看板が・・・
有無を言わず、吸い込まれるように飛び込んだ。
佐藤がよくカレーなんてという顔をしているのが、かすかにわかった。。。
・・・カレーをかき込んだ。。。
よく食べられるな~この状況でカレーなんて。。。
やっぱり、全部は食べられない。。。残してしまった。。。
いぶかしい顔をしていたくせに、少し若い分だけ、佐藤は全部たいらげた。
食べるって、けっこうエネルギーがいるんだということがわかった。。。
水をがぶ飲み、車に乗ったが、越えなければならない壁がまだあった。車のエアコンが故障で効かない。。。
窓を開けたほうが涼しかった。。。
それでも、1時間くらい窓を開け、風を切って走っていたらよくなってきた。
一人じゃ完全に死んでいただろう。
悔しいが佐藤にも感謝をしなければ。。。
これを奇跡の生還という。。。チャンチャン
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