耐震診断って何人くらいで行うのが理想か?
こんな質問、マニアックすぎて、よくわからん・・・
まぁまぁ、そう云わずに聞いてくだされ。
拙は4人だろうと思う。
役割分担で、
一人は、間取りを書く。これは、建築確認などの図面だけではなく、実際の家の間取りを自分で確認しながら、書いていく。
これじゃなきゃダメ。自分の目で見ることが肝心。確認書の図面が間違っていることは往々にしてある。
そして、これは後日、補強工事が実際にやりやすく可能な場所をインプットする。
図面だけでは見てたのでは、出来ない工事個所を補強設計する危険がある。
これだけでも一人で1時間くらいはかかる。
もう一人は、建物と高さ、屋根の勾配、道路の幅、隣地境界の距離、土地の高低差などを計り写真を撮る。
こちらは、家の中も写真を撮る写真係も兼ねる。
今一人は、屋根裏に入り込む。そして、床下に潜り込む。
これは筋交いの場所、大きさ、取り付け方を調べる。取り付け方によっては耐力がないと判断する場合もあるので、これも実際に見ないことにはあてにならない。
床下では、基礎の位置、ひび割れ等の劣化も確認する。
もちろん、つなぎを着ての汚れ仕事でもある。
最後の一人は、準備係である。
屋根裏に入るため、押入の天袋に入れる場所があったりするが、布団などの荷物移動や養生、床下に潜り込む場合は、床下収納の取り出しや養生。
床下収納がない場合は、和室の畳をおこし、下板を切ったりする。終わった後は元に戻すなどの作業が担当である。潜り込む人は泥だらけで出てくるので、養生は必要不可欠。
これで、4人。
時間にして2時間はかかる。
これを2人でやるとなると、けっこう大変だ。。。3人ないし4人が理想。
4人くらいでやると、ついつい見落としがちなところをお互いに補っている場合もある。
これは、精密診断の場合であって、横浜市が行っている無料診断は、一般診断であるからして、市の診断員はここまでやらないのが普通である。
たまに、市の人はこんなに丁寧に見なかったという人がいるが、市に苦情は言わないでもらいたい。
一般診断と精密診断ではその役割が違う。
一般診断は、耐震補強の要否を判断するもの。
精密診断は、補強設計をするもの。
同じ診断で違うから、
耐震っていうとこんなところも難しくしている原因かと・・・
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