昨日飛んでしまった大作を書こう。
と思っても実はなんだか思い出せない。
かなりの秀作だったような気がするが、
朝起きたら、見てた夢がなんだったか忘れるようなものだ。
思いついたまま、書きなぐるのが拙流だからして、今日は今日の風が吹くとばかりに書こう。
横須賀に山田という男がいる。
長年の腐れ縁とでも言っておこう・・・
拙より10も年上のご仁を捕まえて、腐れ縁はないが、
そのくらい言ってもよい仲なのである。
年は上でも、実は拙の弟子なのである。
かれこれ、20年も前になるが、人の紹介で職人になりたいと門をたたいたのが、
齢40の手習いだった。
クロス職人の見習いとしてやってきた山田さん、とにかく覚えが悪い。
年も年だし、初めから、技という技、全てを教えるから、早く独立してね。
という約束だった。紹介者が弟さんだったから、弟子として預かるというより、
早く独立させてくれ、との依頼だった。
半年くらいで独立して、後はとにかく自分で仕事していけばいいか・・・と親方しては思っていた。が・・・とにかく、不器用・・・
2年もいた。安い給料で・・・月15万円である。
拙も良くそれで使っていたと思うが、なにせ職人の弟子はそんなものである。
今ではそういうわけにはいかないが、当時はそんな風習がまだ残っていた。
若い嫁さんをもらったばかりの山田さん、それじゃ食っていけない。
毎月赤字である。
とうとう貯金も底をつき、やっていけないとのことで、しょうがなく独立した。
その頃の腕はというと、壁はなんとか貼れるものの、天井が貼れない。
天井の貼れないクロス屋なんて、クリープのないコーヒーのようなものだ。・・・知っているご仁はかなり古い。
独立に際して、親方に頼みがある・・・天井用の片掛けホルダーを買ってほしいと懇願された。
片掛けホルダーというのかどうかは忘れたが、なにかというと、それがあると楽に天井が貼れる道具と思っていただきたい。
やっぱり不安だったのだ。そりゃそうだ、もう助けてくれる人いない。
独立ということは、当り前だが、自分で全てをやらなくちゃいけない。
天井だって、天井だって自分ひとりで貼らなくてはならないのだ。
独立して間もなく、書きなぐったチラシを近所の団地に入れると仕事が入ってきたそうな。
それが、まさしく天井の張替である。
世の中、こういうものだ。
でも、強い味方、天井用片掛けホルダー?がある・・・
ところが山田さん、無類のおっちょこちょい・・・他人のことはいえないが・・・
と同時に忘れっぽい・・・拙のことではない・・・
いざ現場、なんと、この天の助け、片掛けホルダーを忘れてきたのだ。
もう後戻りできない。
お客さんは、ベテラン職人が、今まさに天井を貼ろうとしているのを固唾をのんで見つめている・・・・
冷や汗がでてきた・・・
しかし、山田さん、開き直るのも実は天下一品。
えいやー、とばかりに天井貼りに挑戦。
これがなんと出来てしまったのである。
ええええええ?
後から聞いた話であるが、拙もビックリ・・・
初めて天井を一人で貼れたのである。
いやいやいや、普通の職人は普通に貼れるものだから、特別ではない。
2年も修行して出来ないことが、なんと出来てしまった。
追いつめられて、甘えがなくなって、やるしかないとなった時、発揮する力。
普通のことが出来ないで独立したが、いざ自分に責任があるとなるとできるもんですな。
火事場の馬鹿力っていうんですかね、こういうことって・・・
そんな山田さん、最近なんだか、お勉強としょうして、拙に付きまとう機会が多くなってきた。
還暦過ぎても貪欲にお勉強とは、その姿勢が大切とこちらが勉強させていただいてます。
と思っても実はなんだか思い出せない。
かなりの秀作だったような気がするが、
朝起きたら、見てた夢がなんだったか忘れるようなものだ。
思いついたまま、書きなぐるのが拙流だからして、今日は今日の風が吹くとばかりに書こう。
横須賀に山田という男がいる。
長年の腐れ縁とでも言っておこう・・・
拙より10も年上のご仁を捕まえて、腐れ縁はないが、
そのくらい言ってもよい仲なのである。
年は上でも、実は拙の弟子なのである。
かれこれ、20年も前になるが、人の紹介で職人になりたいと門をたたいたのが、
齢40の手習いだった。
クロス職人の見習いとしてやってきた山田さん、とにかく覚えが悪い。
年も年だし、初めから、技という技、全てを教えるから、早く独立してね。
という約束だった。紹介者が弟さんだったから、弟子として預かるというより、
早く独立させてくれ、との依頼だった。
半年くらいで独立して、後はとにかく自分で仕事していけばいいか・・・と親方しては思っていた。が・・・とにかく、不器用・・・
2年もいた。安い給料で・・・月15万円である。
拙も良くそれで使っていたと思うが、なにせ職人の弟子はそんなものである。
今ではそういうわけにはいかないが、当時はそんな風習がまだ残っていた。
若い嫁さんをもらったばかりの山田さん、それじゃ食っていけない。
毎月赤字である。
とうとう貯金も底をつき、やっていけないとのことで、しょうがなく独立した。
その頃の腕はというと、壁はなんとか貼れるものの、天井が貼れない。
天井の貼れないクロス屋なんて、クリープのないコーヒーのようなものだ。・・・知っているご仁はかなり古い。
独立に際して、親方に頼みがある・・・天井用の片掛けホルダーを買ってほしいと懇願された。
片掛けホルダーというのかどうかは忘れたが、なにかというと、それがあると楽に天井が貼れる道具と思っていただきたい。
やっぱり不安だったのだ。そりゃそうだ、もう助けてくれる人いない。
独立ということは、当り前だが、自分で全てをやらなくちゃいけない。
天井だって、天井だって自分ひとりで貼らなくてはならないのだ。
独立して間もなく、書きなぐったチラシを近所の団地に入れると仕事が入ってきたそうな。
それが、まさしく天井の張替である。
世の中、こういうものだ。
でも、強い味方、天井用片掛けホルダー?がある・・・
ところが山田さん、無類のおっちょこちょい・・・他人のことはいえないが・・・
と同時に忘れっぽい・・・拙のことではない・・・
いざ現場、なんと、この天の助け、片掛けホルダーを忘れてきたのだ。
もう後戻りできない。
お客さんは、ベテラン職人が、今まさに天井を貼ろうとしているのを固唾をのんで見つめている・・・・
冷や汗がでてきた・・・
しかし、山田さん、開き直るのも実は天下一品。
えいやー、とばかりに天井貼りに挑戦。
これがなんと出来てしまったのである。
ええええええ?
後から聞いた話であるが、拙もビックリ・・・
初めて天井を一人で貼れたのである。
いやいやいや、普通の職人は普通に貼れるものだから、特別ではない。
2年も修行して出来ないことが、なんと出来てしまった。
追いつめられて、甘えがなくなって、やるしかないとなった時、発揮する力。
普通のことが出来ないで独立したが、いざ自分に責任があるとなるとできるもんですな。
火事場の馬鹿力っていうんですかね、こういうことって・・・
そんな山田さん、最近なんだか、お勉強としょうして、拙に付きまとう機会が多くなってきた。
還暦過ぎても貪欲にお勉強とは、その姿勢が大切とこちらが勉強させていただいてます。
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