古い住宅の耐震補強がなかなか進まない。
なぜだろうか?
雨漏れ、水漏れはすぐにでも困る問題だから、これは早々に工事する。
家を長持ちさせるためのメンテナンス工事、外壁塗装なども定期的に行うだろう・・・じゃなければ朽ちていく。
設備工事、いわゆるキッチン、お風呂などの水廻り設備の交換や、内装工事などは目に見えてその効果、快適性が解る。
これらのいわゆるリフォームは、目に見えて実感できる。
翻って、耐震補強って、なんだかよくわからない。
ハイ補強しましたといっても、その実感がない。
たまに、強い風でも家が揺れなくなったとか、電車が通っても揺れなくなったという声を聞く程度。
お金をかけて工事してもその実感がないということが、事前に解ってしまうのが、耐震補強が進まない大きな要因のひとつだと筆者は思っている。
普段の生活で、耐震なんて気になる人はそうそういない・・・
ところが、家の耐震性が気になる時がある。
おそらく、一生のうちこの時だけだろう。
それが、中古住宅を買おうかと思った時である。
物件の決め手は、間取り、場所、新しいかどうか、あとどのくらい持つか・・・色々あるがこんなところだろう。
その中に耐震性は大丈夫だろうかというのも必ず入ってくる。
この時だけである。耐震が気になるのは・・・
この時を逃がしたら、耐震補強工事のチャンスはもう二度と来ない。
一度住んでしまって落ち着いてしまったら、もう耐震なんて忘れてしまう。
思い出すのは、どこかで大きな地震が起きたというニュースを見た時くらいである。
キッチンの使いにくさとか、外壁が古いとか、壁紙が気に入らないとか、購入する時に我慢したことは毎日の生活の中で、気になってしまう。
耐震性は忘れ去られてしまうのだ。
購入しようとするときは、古い住宅であれば、耐震性は気になる。
気になるどころか、住宅ローン減税が使えるかどうかは、今は重大な問題である。
フラットに限らず、35年の住宅ローンを組むのであれば、この減税は使わない手はない。
昭和56年5月以前旧耐震基準の住宅は基本的には使えないが、耐震補強して現行基準同等の耐震性が確保されているとなると大丈夫。住宅ローン減税は使える。これは大きい。
ここは知っておいてもらいたい。
だから、耐震基準適合証明が出せる物件かどうかを確認することは、購入時の一つの条件にしてもいい。
そして、出せなければ、耐震補強する。
それもけっこうお金がかかるんでしょ~・・・?
そうです・・・解る、解ります。
でも、今は住宅取得のローンとリフォームローンを一緒に借りられる新しいローンがあるのをご存じだろうか。
しかも住宅支援機構のフラット35で、である。
今金利がものすごく安い、しかも、S基準だとさらに、向こう10年間1%ダウンで使える・・・とにかくこれはスゴイ!
・・・ホント?
ホント!リニュアル仲介というやり方で中古物件を仲介してもらうやり方がある。
これはどこの不動産屋でも扱っているものではないから、ちょっと特殊である。
弊社で取り扱っているので、ご相談いただきたい。・・・ちょっと宣伝で申し訳ないが・・・
また、別に住宅ローンとリフォームローンを一緒にしている銀行がある。
筆者が知っている限りでは、八十二銀行と千葉銀行だ。この2行に相談してもいいだろう。
中古住宅取得とリフォームローンが合算できるという、この流れは進むはずである。
このメリットはかなりある。
減税、補助金、ローンの有利性・・知らないと損するので、このあたりは是非とも利用したい。
総支払額が、大げさに言うと1,000万円ちかくなる。最低でも500万円は違う。
来年はこういったファイナンシャルをセミナーなどでもっとお伝えしようと思っている。
35才~40才の住宅1次取得者が2番目の弊社のお客様である。
もっともっと応援できると思う。
コメント