横浜市の耐震補助金がいかに高い金額か、市民には通じていない。
今月の22日(土)と25日(火)に説明会を行うが、今のところ9名の申し込みがあった。
22日のほうにである。25日はこれから告知するからまだだ。
申し込みの際に、「どんなものかと思って・・・」と仰る方がいる。
どんなものかってことは知らないのであろう。
「返さなくていいんですか?」と来た・・・
普通、補助金ってもらえるものですけど・・・なので、条件があるのでその説明をします。って言った。
横浜市ではもう10年も日本一高額な耐震補強の補助金を出している。
一番初めは600万円出していた。
これをいうと皆さん、ええええええええええええええええええええとビックリされる。
その後、450万円に下がったが、この時期がけっこう長かった。
4年ほど前に、今の150万円になった。
がしかし、未だに日本一高額である。
10年間、その地位を保っている。
にもかかわらず、市民のほとんどが知らない。
説明会に来る人の8割が知らないのが現実である。
以前に市に文句を言ったことがある。
なんでもっと広報活動しないのかって。
いやしてますよ~これでもけっこうしたんですよ、でもなかなか浸透しないんです~
と言い訳を言っていた。しかし、これは現実のような気がする。
言い訳が、嘆きだったのだと今では思う。
なぜかというと、これほど高額の補助金を知っていながら使おうとする人がかなり少ないというのも現実なのである。
10年間でたった2000件である。
耐震補強しなきゃならない対象住宅は15万件とも18万件とも言われている。
無料の市の診断を受けたのは2万件、その1割しか補助金を受けて補強していない。
その理由はよくわからない。
横浜というブランドがあるとすれば、その意識レベルが、補助金使ってまでなんて・・・ということになるのか・・・
じゃ、なぜ説明会に来るのかよくわからない。
やっと解ってきたことは、耐震補強というのは、そんなに簡単に進むもんじゃないということである。
国は平成27年までに住宅の耐震化率を90%にするといっているが、この分だと先ず持って無理であろう。
耐震補強だけやろうとする人はなかなかどうして、いらっしゃらない。
でも、自分の家をキレイにしたいというニーズはある。
耐震ではないが、新築同様にキレイにしたい、そのついでに出来るのであれば、そりゃ耐震もしっかりしたい。
これが人情である。
で、耐震補強というのは、スケルトンで行うには工事自体は簡単である。
構造を露わにしているのであれば、そんなに難しいものではない。
で、家をキレイにしましょう、そのついでに耐震はちゃんとしますよってスタンスじゃないと、古い家の耐震化率は上がらないのである。
弊社も方向転換した。
というより目先を少し換えて、全面リフォームしましょうということを言い出した。
そのときであれば耐震補強は言わなくてもチャンとしてあげられる。
古い住宅だが建て替えるにはもったいない。まだまだ長く住みたい。
そんな人には職人会の新築同様全面リフォームはいかがでしょうか・・・
もれなく精密診断法による耐震補強が付いてくる。
だけじゃなく、省エネも断熱も・・・
かなりいいと思うのだが・・・
おまけに補助金150万円も・・・
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