草木もなびく石巻
こんな句は誰も読まないが、それでも拙の廻りでは起きている現象なのだ。
石巻に向かって風が吹いている。
こんな表現は、過酷な被災地に失礼かもしれないが、たしかに今、旬である。
起こったことはもうしょうがない・・・まして天災は・・・
石巻だけではなく、海の恩恵を受けて生きてきた土地の民は、その海にしてやられた。
しかし、それでも、海に恨みはない。これからも海で生きていくという民が多いという話を聞いた。
そうかと思うと、こっちでは、大磯の土地が下がっているという。
大磯と言ったら、政治家や財界人が好んで住むというあの土地の値段が、海岸から2kmのところが、1,000万円、2,000万円だという・・・
おもしろいもんだ・・・
どっちも同じ日本人。
どっちもわかるような気がする。
やっぱり被災地の会社の社長さんが、なんの会社か忘れたが、テレビで言っていた。
今くらい、注目されている時はない。平時は誰も、テレビでなんかこんなに取り扱ってくれない。
今、東北のことを知らない人はいない。
こんなチャンスはないんだ。
これには恐れ入った・・・
ビジネスチャンスだと言った。
この会社も津波に流され、とんでもない時なのだ。確か、醤油の製造会社だったと思う。
流された壊れた製造樽からスプーンで菌をとって、再生しようとしていた。
さすがに、自分もこれでも結構前向きだと思っていたが・・・参った。
御歳、多分70の齢は超えていると思うが、さすが長年、会社経営されてきた方という迫力があった。
うごめいている日本・・・そんな中、確実に日本人がまとまってきている感じがする。
ものすごい経済成長に慣れていて、忘れかけていた日本人の美徳みたいなものが、今、感じられる。
その中心が東北になっている。
精神復興の中心が東北である。
拙にとってはそれが石巻なのだろう。
当初の計画より短くなったが、第1回目の床板はがしに今日、東松島に行ってきます。
いってらっしゃい!
気をつけて!!
投稿情報: 矢野 | 2011年6 月15日 (水) 09:20