昨日の続きではないのですが、耐震診断の話です。
一般の人からすると、耐震診断って、どう思われているんだろうか。
なにぶんにも、数字で出てくるので、悪い数字だと、がっかりするだろうし、怖いと思うだろうし・・・
よい数字で出てくれば、安心なのかもしれない。
がしかし、安心なんてできないんですよ。
たしかに、1.5以上の数値が出れば、一応安心でしょうけど、
それでも、駄目な場合があるのです。
というのは、だいぶ以前に診断を受けた家は、古い耐震診断の基準で行っているのです。
我々の間では、教科書の表紙の色で、古い教科書は茶本、新しい最近の教科書を青本と言っているのですが、
古い茶本の基準で行った診断では、今の青本の基準とだいぶ違った数値がでてしまう例が多いのです。
どっちかというと、甘く出ている傾向があります。
ようするに、古い診断では、今の診断より、良い数値が出ているのです。
ということは、古い診断でよい数値であっても、新しい診断法ですると悪くなるってことです。
へ???てな感じしません。
そんな理不尽な・・・
でも現実そうなんです。
実は、今日もそんなことがありました。
最初は、普通のリフォーム以来だったのですが、どうも、耐震性能が気になっていたんでしょう。
以前横浜市の、無料診断をうけたのでしょう、耐震診断書を持ってきたのですが、みると、1.05という数字。
これは、「一応安全です」という範囲なのです。
そこに書いてある診断士のコメントも、大丈夫でしょうみたいな、内容で。
でも、どうしても、安全そうには見えないので、
そして、お施主さんも、心配だから、もう一度みて。って言うもんだから、本日診断しました。
結果は、これから、計算しなきゃハッキリと出てこないけれど、
見るからに、大丈夫そうではなく、・・・
やっぱり、いいことばかり言えないので、これは、ちょっとまずいかもしれませんてなことを申し上げました。
でもね~、オイラからすると、ちょっとこの診断はまずいと思いますね。
なので、古い診断で受けている人は、もう一度、専門家に相談することをお奨めします。
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