横浜市の耐震改修補助金制度は全国一高い金額です、ということは前にも書いたと思う。
横浜市では年350棟分の見込みをしているというのだが、毎年これが、200棟前後しか使われていないそうだ。
事前防災が一番効果があるのは、ちょっと考えれば誰にでもわかること。
耐震補強は、事前防災。
家具等の転倒防止も事前防災である。
いざという時の、飲料水の備蓄・乾パン、缶詰の備蓄・懐中電灯やラジオの装備
はたまた、ベッドの下の靴・防空頭巾まで・・・
いやいや、いいことです。大切なことです。皆さんしっかりと備えだけはしておきましょう。
備えとして二通りあるとすれば、前者は事前防災、後者は事後防災と分けられる。
大地震時の被害を経済的な観点からみると、圧倒的に事前防災のほうが経済的にはかからないという試算がある。
そりゃ、そうだ、当たり前である。
阪神淡路のときだって、高速道路がしっかりしていたら、倒れなかったし、
もちろん、住宅だって補強されていたら、あんなにバタバタ倒れなかったはず。
その後の建築基準法改正で、より地震対して強化されたことは事前防災の考えのほうだろう。
阪神淡路の時の犠牲者6434人のそのほとんどは、建物が倒れたことによる圧死であることはほとんど知られていない。
たった10数秒の出来事なのですよ。
ほんの数秒間だけ、建物が倒れずにいてくれたら、被害は格段に減るとハッキリ言える。
壊れてもいいのです。その後使えなくなったとしてもいいのです。
倒れないでさせいてくれたら、命は助かるのです。
事後の水も、乾パンも、防空頭巾も、ベッドの下の靴もいらないと思うのは早計だろうか。
もっと、耐震補強を真剣に考えようではありませんか。
横浜市は、無料の耐震診断をしています。(昭和56年以前の木造住宅対象)
この無料診断はけっこう受けている人が多いだが、補強していない・・・という事実。
あっそうか。診断を受けて補強していないということは、横浜市の住宅は、地震に強いという結果なんだ。・・・・
いやいや、ほとんどが結果が悪いのです。
じゃなんで、補強しないの????
全国一高い補助金まで用意してあって、診断して悪いのに・・・なんで補強しないの?
拙にも、だれにもわかりません
で、耐震補強の補助金利用説明会をあちこちの会場で行っているわけで、
昨日は、上大岡のゆめタワー、ウイング上大岡で開催した。
補助金ゆえに申請やなんやで面倒くさいことがあるし、
何しろ、耐震って怪しい響きがあるから、
補強ってどんなことするの?とか、診断って何するの?
諸貴兄姉、けっこうあやふやでわかっていない。
ちゃんとしたことを知らないから、悪徳訪問販売の被害にあうこともしょうがないのかも・・・
まずは、ちゃんとしたことを知ってもらおうと、その重要性を啓蒙活動しているわけだが、
事前防災は、大切ですよ。
拙は、会社として、耐震補強。
組合(LLP職人倶楽部)として、家具の転倒防止の指導。
どちらも共通点は、事前防災。
どうぞ、思い立ったが吉日。
いつ来るかわからないのが地震。
30年以内に必ず大地震が来るという。
この30年以内という表現に、悠長な感じが否めない。
今日か明日か、それも30年以内に変わりはない。
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