飛んでしまった記事は、25日のかながわビジネスオーデションである。
ビジネスコンペなるものに初めて出たのだが、
お陰様と言おうか、なせばなると言おうか、
コミュニティビジネス賞なる表彰状を1枚頂いた。
このビジネスコンペは14回目だそうだが、今回127の応募があり、
賞まで頂いたということは、うれしさというより、不思議さのほうが上回っている。
「ハウスメンテスター検定制度の創設とそれと連動した地域密着の住まいの営繕小工事で地域貢献」と題した。
概略は、住まいを永く維持する上で不可欠なメンテナンス、営繕小工事を熟練の職人がその技を一般の方に教える。
そして、その技量を図り、検定し、資格として認める。
そして、もし、よかったら、地域の困っている人を助けてあげてほしい。
大工さんみたいなことが大好きな人、
自分の家は自分で守ろうとする人、
その技を持って、有償ボランティアとして地域貢献していこうという人、
職人、工務店、ハウスメンテマスター、ともに協力関係で、ともに発展していこう。
これをただのビジネスにするつもりはない。
自分で言うのも、恥ずかしいのだが、地域貢献である。
大きく出たが、ものはついでだ、社会貢献になればいいと真剣に思い出した。
これには、いろんなメリットがある。
先ず、ハウスメンテマスターになる人のメリットは、プロの技、コツが覚えられる。
自分の家は自分で守る、ということ。
その知識が、理論武装が、悪徳訪問販売対策にもなる。
ハウスメンテマスターの中には、地域で有償ボランティアになって活躍してもいい。
むしろ、我々は応援するし、希望者には、定期的な勉強会を通じてより高度な技や、コツを公開する。
ユーザーは、メンテナンスを適正価格で利用できる。
「こんなこと誰に頼めばいいの?」は現実の現場で良く聞く言葉。
電球交換にも難儀なお年寄りがいる。
認知症は社会問題化しているが、見えない本当の社会問題、プレ認知症予備軍とでも言おうものの膨大な存在が、こんなところにあるのであろう。
拙もじきにに仲間入りだ。
職人、工務店がなんでそんなこと教えるの?
仕事が減るんじゃないの?
当然な質問である。
職人の中にも、そんなことを教えるわけにはいかない、という者もいる。
断言しよう。絶対にそんなことはない。
言い切れる。
むしろ、プロでなければならない事、プロに依頼しなければならない事が明確化する。
ハウスメンテマスターはいわゆる多能工である。
営繕的な小工事はハウスメンテマスターが、許認可や公的な資格が伴うもの、よりプロ的なものは工務店、職人が行う。
また、優良な多能工を工務店は欲しがっている。
なぜなら、良心的な工務店や職人ほど、メンテナンスをしっかり行うからだ。
当り前である。商売だし、それが、良心的かどうかのバロメーターになるから。
そしてそれが、無料サービス化しているのが現実である。
そしてそれが、実は経営を真綿のように圧迫しているのを知らない。
儲からない原因がその辺りにもあるということは薄々感じてはいるが、否定したい。
だって良心的なんだから・・・
大きな仕事ばかりやっていれば、多少利益が少なくても、そこそこ食べてはいける。
大手じゃあるまいし、そんな大きな仕事ばかり、えり好みはできない。
小さなことからコツコツと・・である。
良心的といわれるポイントは、無料の電球交換にあるのだ。
だから、儲からない大変そうなオヤジの仕事に後継者はいない。
でも、本当は、ユーザーもタダを望んでいるわけではない。
適正価格で適正なことを安心して利用したいだけである。
ここに悲しいミスマッチがある。
高齢化の波は高い。住まいのメンテナンスは重要である。
日本の住宅寿命は、37年。ちょっと前までは、26年といわれていた。
スクラップアンドビルドが、高度経済成長になした役割は大きい。
今は昔、地球環境を考えなければならない。
木造住宅の構造材である柱・梁などは、よく桧や杉を使っている。
木の中でも比較的成長の早い、これら針葉樹だが、それでも柱や梁になるまでに50,60年かかる。
最低、50年、家を持たせなければ環境破壊である。
50年、何もしなくてもいいわけでは当然ない。
定期的なメンテナンスは重要なのである。
ほんのちょっとしたことが、50年もたすコツ。
正しい知識が重要である。
何も、特別なことをしようってわけじゃない。
普段我々が、毎日の現場でやっていることを、解かりやすく吐き出せばいいことなのである。
真新しいこと、洒落たことをする必要は全くない。
職人はそんなことはできない。解かっている。
出せば、出すほど入ってくるものである。世の中そういう仕組みだ。
欲しいものは、仕事でも、お金でもない。
我々に足りないもの、それは、信頼である。
自分の大切なものをプレゼントしなければ、欲しいものは得られない。
我々の大切なもの、それは、生きていく為に必要な技術、技である。知識である。
出し惜しみしないで、思いっきり吐き出そう。
懇切丁寧に・・・
出せば出すほど、欲しい信頼が生まれる。
そう、得るのではなく、信頼は生まれるものなのだ。
素人に覚えられて、仕事が減ってきたらどうする?
そんなケチな技術だったら、職人とは言えない。
もし、そうなったら、あなたの技術が低レベルなだけ。
もっと研鑽しなければいけないことが分かっただけで、儲けもの。
そして、人の前に立って講義するってことは、背筋が伸びる。
職人ってマナーが悪い。そんなレッテルが現実にある。事実である。
職人さんだから、挨拶ができない・・・そんなバカなことがあるか。
それを職人気質でごまかしている輩がいる。
とんだお門違いだ。
人前で、背筋を伸ばして、しっかりと自分の技術を伝えよう。
必ず、いいことが待っている。
みんな、聞き逃すまいとあなたの声に注目する。
さすが~、なるほど~という声が聞こえませんか?
家を建てるときは、あの先生にお願いしようって声が聞こえませんか?
あなたのことです。
もっと、自分の城を大切にしてほしいとも思うこともしばしば・・・
なんで、こんなになるまでほっといたんだ?ということがある。
知らないってことは、恐ろしいものである。
いらないお金もかかる。
もうちょっと早く言ってくれればな~と思うことがよくある。
やろうと思ってるのに言うんだものな~ではすまない。
建替えればいいじゃん・・・
建替えのサイクルを長くしようという話はさっきしたが、
まだまだ、啓蒙活動がたりない。
ハウスメンテマスター検定制度は今始まったばかりだ。
12月6日に第1回目の3級検定が行われる。
すでに、70名の申し込みがある。
たいした広告をしたわけじゃない。
ほとんど口コミのようだ。
そんなに、申込があるとは思ってもいなかった。
せいぜい20名位来るかな~
でも、先ずは、少人数でもしっかりといいものを積み重ねていこう・・・って思っていたが、
だいぶ注目度が高いのを実感している。
かながわビジネスオーデションに応募したのも、こんな提案が世に受け入れられるかどうか、問うてみようと思ってのこと。
コミュニティビジネス賞を頂いたことも、
70名の検定申込者も、
期待感が使命感につながる。
五十にして天命を知ることになればいいが・・・・
足元をみて今一歩進めてみよう。
しんえもんはん、ちゃんとメモ帳つかったよ~
コメント