仕事を断ってしまった話は、以前にもあったし、ここでも書いた。
またまた、どうしても、断りたくなかった、やらせてもらいたかったが、
御断りをしなければならない羽目になってしまった。
中古の戸建て住宅に移り住む方からのご相談だった。
今は、マンションらしい。
かなり古い住宅で、直そうと思えば切りがない。
外壁、屋根の外回りから、お風呂、キッチン、トイレ、洗面所の水廻り。
内装の天井壁、そして、床もである・・・・
で、お決まりの耐震って大丈夫?・・・・ってきた。
話をしているうちに、どうしてもやりたいことは、水廻りのようだ。
耐震補強は、例の横浜市の補助金が出るから、くらいのノリで・・・
これはしょうがない、皆さんけっこうそういう方が多いから、いつものことではある。
補助金の性格や取り決めなど、一連の事を細かく説明した。
先ずは、横浜市に無料の耐震診断を申し込み、その結果、補助金が使えるかどうか解るのですよ・・・
何百回とした説明だから、すらすら流暢な英語のように出てくる。
あれから、2か月。
診断の結果は、幸か不幸か、補助金が使えるものだった、と連絡が入った。
そして、お見積もり。
その結果が、耐震補強はしない。というものだった。
予算があるから、それをするより先に、したいことがあるとのこと。
・・・・・・・・残念・・・・・・としか言いようがない・・・・
予算あるといわれりゃ、しょうがない。
そりゃ、トイレひとつ直すのに、拙だって、耐震耐震って言いませんよ。
でも、ここまで、大がかりにリフォームの計画がある、そして、耐震のご相談がある。
構造的に弱いと解っている、大地震が来たら倒れるとわかっている。
全て解っている。
だって、手術して、腹を開けて、そこに悪いところがあるのに、患者が治さなくていいよって言ったからって、
治しません。
・・・出来ますか?そんなこと・・・・
仕事は仕事だから、ご期待に添うようにやって差し上げたいと思うのは、山々だけど・・・
結果、お断りすることに・・・
まだまだ、日本の耐震補強化率90%は遠いようです。
阪神淡路の震災を忘れてはならないのである。
来年早々、1月は耐震月間でもある。
1月22日と25日、耐震の補助金説明会を行うことになった。
啓蒙活動はつづく・・・
お国で、もっと事前防災に力を入れてほしいと思う今日この頃です。
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