実は、弊社にとって初めての社員さんの結婚披露宴だった。
20年で初めてというのは珍しいのかもしれない。
全然なかったということは、既婚者ばかりではないから、
独身者は弊社にいる間に結婚式を挙げていないということは、結婚できていないということであろう。
これは、由々しきことである。そんな事を考えてしまった。
で、今回の結婚は、とにかくうれしい限りである。
披露宴での挨拶を頼まれた。
普段、セミナーやら講演やらしている割には、これがけっこう緊張する。
結果、うまくしゃべれなかった・・・
聞いていた列席者には、なんだか失礼があったかもしれないなぁ~と反省している。
ただ、祝辞として、致知という雑誌の中から中国古典の一節を送らせていただいた。
四耐四不訣
拙が偉そうにのたまったが、前から知っていたわけでもないし、ただ、祝辞のあいさつに何かいい言葉はないかと、致知の中から探していたら、巻頭の一番最初にあったから、おっこれはいいと披露したまでのことである。
いわゆる偶然というやつである。
しかし、これが、世に偶然はない。起きることは皆必然だとすると・・・
この言葉は何を意味するのか・・・
その後の披露宴での、新郎の紹介、人となりを聞いていて、この言葉はぴったりの言葉ではないだろうかと思ってしまった。
四耐四不訣
冷に耐え(冷笑、冷やかしに耐える)
苦に耐え(苦労に耐える)
煩に耐え(はんにたえ・煩わしいことに耐える)
閑に耐え(暇なことに耐える)
激せず(げきせず・腹を立てず)
躁がす(さわがず・うまく行ったとしてもはしゃがず)
競わず(あらそわず・人と争わない)、
随わず(したがわず・かといって、いいなりにもならない)
もって大事を成すべし、
これがまた、新郎の心に届いたように思う。
と勝手に想像しているだけだが、おそらくそうであろう。
この新婚夫婦にとって、祝辞の言葉としてよかったのではないかと思う。
天より贈られし言葉として受け取ってほしい。
拙はただ代弁したのみ。
でも、本当に久しぶりの結婚披露宴にご招待いただき、よかった。
いい結婚式だった。
何年後になるだろうか?こんなにいい結婚式で花嫁の父になるのだったら、うれしい限りである。
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