さりげなく、お教えいただいたコメントが、なんだかとっても応援していただいているように感じる。
一昨日の記事に対するコメントだが、匿名としてだが、まっ正直・陰匿、そのような御仁と感じた次第である。
有難いとはこういうことである。
まして、拙い記事に対してコメントいただけるというのは、うれしい限りである。
話は違うが、致知の話を一つ。
四月号の記事だから、読んだ諸貴兄姉氏も多いことだろう。
三回読んだが、涙が止まらない・・・
なんでだろうか?筆者の琴線に触れるのはこの手の話である。
最近その辺りが自分でもだんだんと解かってきた。
ああ、やばい・・・と思う記事ってのはある。テレビを見ててもある。
琴線に触れる内容は、そう多くない、二つか三つ位なものだ。
はやく、その内容を言え・・・
ハイハイ、そうですな。
東武百貨店の北海道物産展というのをご存じだろうか?
テレビでもたまにやっているので、知っている方、いや、実際に行ったことのある方もいらっしゃると思うが、その責任者、内田勝規氏の話である。
知る人ぞ知る、カリスマバイヤーであるが、これがまた、素晴らしい方である。
当時、色々な物産展を行っていた東武百貨店だが、内田氏が責任者になって間もない新潟物産展でのことである。
目玉に幻の名酒八海山を3千本用意した経緯・・・
八海山の南雲会長と内田氏とのやり取りのくだりだが、なんだかどうしても琴線に触れてしまうのだ。
南雲会長はその時、肝臓がんで余命いくばくかだったらしい。
それを押しての、命をかけて飲み明かした南雲と内田・・・
内田も下戸だ・・・肝臓がんと下戸が、八海山という名酒を交わしての命の取引・・・
そこには、新潟の物産展を成功させるという気概に満ちているが、ただ、それだけではない魂のやり取りがあったはずである。
内田の一声で、新潟物産展のポスターは、八海山一升瓶一本・これが新潟展だ!で決まった。
これをまた、見せに行った時、「内田が、冥土の土産を持ってきた!」といって泣いて喜んだ南雲会長・・・
この時、とんでもなくおいしい茄子を御馳走になり、内田氏は地元には地元でしかわからない特産物があることを知る。
新潟展が大成功に終わって御挨拶のときには既に南雲氏は亡く、内田が作った新潟物産展のポスターが仏壇に飾られていた・・・
依頼、自分の足で現地を回る、内田の成功理論が確立する。
内田は言う、南雲会長に教えられたと・・・
今、物産展と言えば東武である。他を寄せ付けない賑わいの陰には、こんなドラマがたくさんあるのか・・・
何回読んでも、どうしても熱くなる文章がある。
いい話は、いつでも、いつまでもいい話だ。
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