建築、不動産、ファイナンシャル・・・はこれからのリフォーム業者の一つの方向性になるだろう。
ワンストップでこの3つ全てを自家製で賄うところが地域一番のリフォーム会社となろう。
もうひとつ実力としてほしいものを述べよう。
建築ではローコスト住宅が出来るスキルをもって、省エネ、自然素材を本物として取り扱うスキルが必要となろう。
日本の伝統技術をしっかりと継承するという理念が大切だと考える。
プレカット大隆盛時代であるが、これは大工の墨付け、刻みの技術を台無しにしている。
大工の技術は、日本が世界に誇る木構造の素晴らしい技術である。
プレカットでは出来ない技術もたくさんある。
特に町場の工務店は、ここを抑えなければならない。
不動産では、何と言っても中古住宅の流通の活性化である。
もう、住宅は一生の買い物という概念をなくすことにしなければならない。
中古を買ってリフォームし、その価値をしっかりと価格に反映させる。
そして、グレードアップして、次のランクアップ住宅を手に入れる。
ランクアップして住み替えるのである。
それには、買っていい住宅と、そうではない住宅をはっきりさせ、取り壊すものは取り壊して長期優良住宅として建替え、
買ってもいい住宅は、しっかりと設備を含め、構造も担保して、生まれ変わらせるリフォームを行って、価値ある住宅とする。
その価値をしっかりと認める仕組みが必要だが、その仕組みが定着すれば、一生のうちに何回も住宅を買い替えることが出来る。
住み替えしてランクアップすることがステータスになる。
今の日本ではちょっと考えられないことかもしれないが、実は外国ではこれが当り前である。
日本だけが異常で、ドイツなどは新築の総量規制がある。
アメリカでもヨーロッパでも先進国と言われるところは押し並べて、このリフォーム、リノベーションが大部分で、新築などはあまり価値がないとまで見られているのが現実のようだ。
なぜ日本だけが、新築至上主義になってしまったか・・・
そりゃ、この時期になるとNHK初めどこのテレビでもやるこの前の戦争である。
イタリヤ、ドイツも負けたが、日本は焼け野原になってしまった。
焼け野原からのスタートだった。
まず、国の政策としてあげたのが、住宅では建てろ建てろの大合唱。
何でもとにかく住むところをつくらなきゃいけない。
で、発達したのが、ハウスメーカーなるもの。
統一された工場生産品のパーツを現場で組み立てるというやり方は、量産体制が出来る。
この量産政策が平成の18年まで続いた。
毎年100万戸以上建てた。多い時は150万戸である。
これでは住宅が余ってもしょうがない。
もうすでに、人口が減ってきているのだから・・・
そこで今度は、優良なものをつくりましょう。量から質への転換である。長期優良住宅への方向転換である。
そして、中古でもいいものはもっと流通させましょうという政策である。
若い人の中には、中古を買ってリフォームすることに価値観を持っている人もけっこういる。
リクルートの発行している、まさしく、中古を買ってリフォームしよう という雑誌が売れている。
昭和の匂いがするレトロな感覚が好きだという。
その中に、今風のデザインを施し、構造と設備をしっかりとリニューアルさせた中古住宅。
これが今のトレンドのようだ。
うちの若い社員さんにも聞いたが、建売の新築住宅なんかはみんな同じに見えるという。
どこがいいのかという。
実際に中古をリフォームしたほうが、予算的にも安く済むけーすが多い。
そして、これを一緒の住宅ローンで組む。
今なら、さらに金利がめちゃくちゃ低い。
ここまで来て、建築、不動産、ファイナンシャルをワンストプで出来るということのメリットをユーザーに提供できる。
これが、弊社では、リニューアル注文住宅という。
新築時では手が出なかった設備の充実と配管設備のリニューアル。
中古住宅の弱点と言われる構造のしっかりとした担保。
そうすると新築住宅より格安で、新築住宅以上のグレードの注文住宅になる。
まさしく、リニューアル注文住宅と言えるのではないだろうか。
さらに、いろんな補助金を使い、税金の控除を使い、購入時であればローンでも有利なものを提案する。
お金のことも一番有利なことにする。
これが本当にユーザーが望むものだと思っているし、
こういったものがユーザーの為になると信じている。
なんだか総括的になってしまったが、リフォーム業界の一つのスタイルがここにあると思う。
一応、リフォーム業界の今後というカテゴリーはここまでにするが、この話はこれからも続くので、その都度、書きたいと思っている。
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