中国のしたたかな外交は見事である。
温家宝首相は日本へは、強固に自国の主張をしたが、記者会見という場である。
返す刀で、公式の演説ではアメリカとの友好関係を強調した。
しっかりと押さえるところは押えた。
外交として素晴らしいと感じた。
それに引き換え、リップサービスにしか聞こえない日本の演説。
しかし、これで解かった。
中国は本気である。というか、必死なのだ。
尖閣諸島問題は、中国にとって最重要問題である。
日本はそれを2番手、3番手に考えている節がある。
どこか、外交問題にしたくないという逃げた考えがあるのではないだろうか・・・
マスコミの風潮もあえて、世論を煽るのを避けているような感じがする。
これはこれでいいのかもしれない。裏の外交で強固に中国に対して主張しているのであれば・・・
水面下で政府が動いているのであればの話だ・・・
これが、本当に何もしていないとなるととんでもないことになる。
前首相の本当のおバカぶり、能天気ぶりが移ってなければいいが。。。。
日本の官僚はそりゃ優秀である・・・らしい。
しかし、外務省の官僚トップはどうだろうか・・・
真に国を憂う人材がいればいいのだが・・・
戦後のいろんな問題をみると不甲斐ない面しか見えてこない。
全部、後手後手、後手どころか、外圧頼みである。
これは、日本の歴史がそうだからしょうがないのかもしれない。
あの誉れ高い明治維新にしても、黒船が目覚めさせてくれたのだから・・・
外交の成功例として唯一、サンフランシスコ講和条約は、さすがに吉田外交の手腕を見せてくれた花だった。
その辺りは外交官としての吉田茂は評価する。正統派外交の成功例と言える。
あとは、小泉首相の拉致家族の奪還である。記憶にある外交成果はこの二つくらいである。
北方領土にしても、竹島にしても、尖閣諸島にしても・・・
成果という成果が見えない。みえないどころか、腰が引けているんじゃないだろうか・・・
こんなに小さな国でありながら、その国土に対する意識が低いのはなんだろうか・・・
逆におバカな外国人参政権なんて法律が提案されている・・・
靖国問題にしても、内政干渉を許しているとしか思えない。
それもこれも近代史をしっかりと検証していないからである。
いつもの持論だが、学校で近代史をしっかりやらない・・・というか、やれない。
しっかり事実を検証すれば、外交問題が出てくるから、タブーにしているのだ。
全く腰が引けている。歴史をないがしろにして愛国心は生まるはずもない。
愛国心というと大分右寄りに思われるのは、これまた、教育の恐ろしさだが、
スーパーボールでアメリカ人が国歌を胸に手を当てて聞くのはかっこよく見えて、
同じ時期に、卒業式で君が代が歌わないと主張する先生がいるのは、どういうことなのだろうか・・・
国家の品格なる本が200万部以上売れた。
その言葉を借りると、愛国心ではなく祖国愛というらしいが、祖国愛はこの国のトップ達にあるのか・・・
中国の外交は必死さを感じる。
本当に自国を愛しているんだなぁ~と伝わってくる。
日本にはたしてそれだけの祖国愛のある要人がいればいいが・・・
期待したい・・・
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