今月は、さすがに防災月間だけあって、耐震診断が9件に耐震の補助金説明会が3回入っている。
工事も横浜市の補助金を使った耐震改修工事が3件進行中である。
説明会は今月は2回済んでる。来週の25日に泉公会堂で行うのが3回目なので今月はこれが最後だ。
診断は1件だけで、これからである。
先日、ものすごく暑かった日の屋根裏は死ぬかと思った。
屋根裏の温度はどのくらいなのか・・・おそらく50度以上はあると思う。
汗が脂汗のようになっていた・・・
そこから、今度は床下へ移動する。
床下は、土だから、這いつくばって泥だらけになるが、夏の時期には屋根裏より涼しいのでホッとする。
今度は暑さとの格闘ではなく、虫たちとの出会いになる。
クモが多い・・・まだ、ネズミの死がいには出会ってないが、そのうち会うこともあろう・・・
床下の湿度は高い。
今夏は、特に暑かったので、どこの床下も大変だったろう。
何が大変だったかというと、虫たちではない。床下の土台や大引き、根太などの木である。
床下は夏は湿度100%近くなる。
特に今年は、ほとんどすべての家の床下で、湿度100%になっていたことだと思う。
湿度100%というと、結露しているということである。
結露しているということは、カビが生えやすい。
カビが生えるということは、腐朽菌も繁殖する。
木の腐朽菌は、含水率30%で60日間するとその危険性がある。
含水率とは、木に含む水分である。
普通に建材として使う木の含水率は、20%前後である。
通常の状態でこれ以上乾燥しないというのは、日本では15%くらいになる。
木は常にそのくらいの水分を含んでいるが、これが床下の木たちは、夏の間、水分を吸って、含水率をあげて、床下を守ってくれている。
2か月くらいこの状態が続くと、腐り始める可能性がある。
今年の夏は3カ月くらい続いているので、少しばかり注意が必要かもしれない。
逆に冬になると今度は水分を吐いてくれて、自分の含水率を下げる。
毎年の繰り返しで、木はこうして息をしているということだのだ。
これが、冬でも床下の湿度が90%を超えているようだと、ヤバイ。
床がベコベコするのはこんな原因があるかもしれない。
よく床下に乾燥材を蒔いたり、炭を敷いたりしているところがある。
換気扇を付けているところもよく目にする。
そうする前に、床下の湿度と温度を知ることだ。
簡単に計る機械がある。
1週間程度床下に置いておくだけで、計れるから便利である。
そうやって計って、その後何かしらの対策をして、その対策後また計ってみる。
対策前後で計れば、その効果のほどがハッキリ分かる。
もし、対策に効果がなかったら、無駄なことをしたことになる。
費用なんて払えない。
業者も無駄なことをして費用はもらえない。
そのくらいの理屈がなければ、しちゃいけないことがある。
たかが床下、されど床下。
床下はそんなにして、知らない間に、湿気を吸って頑張っているんだ。
縁の下の力持ちというのはここから来た・・・チャンチャン
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