住宅の耐震改修等の促進事業という。
先の国会で補正予算として通った耐震改修の30万円の補助金である。
来年度からのものとだれもが思っていた。
2011年4月か、5月には使えるものとばかり思っていた。
横浜市の職員もそう思っていた。
横浜市の場合、すでに一般世帯に対して150万円という耐震改修としては全国一高い補助金があるので、上乗せして180万円になるのか、それとも市の負担額を少なくして、従来通り150万円のままで行くのか、気になるところだった。
上乗せ30万円で、180万円になればいいな~と期待もしていた。
だいぶ以前だが、横浜市は同じことがあった。介護保険である。
介護保険が出来る前は、一級の障害者に対する住宅の改修に、市は150万円の補助金を出していた。
それが介護保険が決まったら、130万円に下げ、介護保険の20万円を足して、従来通りの150万円とした。
実際には、2万円の自己負担が介護保険にはあるから、利用者としては2万円減となる。
以前にこんな経緯があるから、今回の国交省の耐震補助金も市の負担を減らして、結局は150万円止まりになるのか・・・
そこが聞きたくて市へ向かった。
そこで聞いた話が何と・・・詐欺まがいの話であった。
市の職員も、ハレフレヘレ状態・・・期待はずれの面持ちである。
この補助金の提案が出た当初は、平成23年度からのもののようだった。
そして、あくまでも現行補助金に上乗せするという考えだったらしい・・・それが・・・
補正予算で、平成22年度限りのものになった・・・ということは来年の3月まで。
その間に、市は採択しなければならない。
こちら側からいうと、市民が申請するということ。
採択されれば、工事自体は来年でもかまわない。
がしかし、その予算は国から市に来るのは来年度になる。
ということは、市はその予算を繰り越しとして持っていなければならない。
そんな余裕の予算がある自治体であればいいが、横浜市も御多分にもれず財政は厳しい。
繰り越しできる予算がないという。
ちょっと待って・・・単年度予算として300棟分予算を持っていると以前に聞いた。
それが、毎年200棟前後だと聞いた。
であれば、100棟分くらいの予算が残っているのでは・・・
確かに以前はそういうこともあったという、近年はぎりぎりで余っている予算なんてない。とのこと。
であれば、今回の国の補助金は、横浜市の繰り越し予算がない、実質は使えない。
ええええええええええええええええええええええええ・・・詐欺じゃん・・・
市の説明を聞いて思わず、言っちゃった・・・
その課にいた職員方々に思わず笑いが出た・・・
こんなものである。
ハッキリと、肝心なことを聞いた。
横浜市では、今回の国会で決まった補正予算である耐震補助金一律30万円は使えないのですね?
答えはハッキリと、そうです。と言いきった・・・チャンチャン
改めて、心配が出た。
今までの150万円の補助金は今後どうなりますか?
それは大丈夫でしょう・・・実際には来年の3月に市議会で承認されることになります。ですます・・・
横浜市の補助金はいまでも全国一番の高額である。
この額に色々言われているところがある。風当たりが厳しいのは事実である。
で、一方に、市民は十分に知らない。
平成27年までに全国の住宅の耐震化率を90%にするというのが国の施策である。
ここまでは、おそらく横浜市の補助金はあると思うが、それも150万円という額を維持できるかというと、その保証はどこにもない。
補助金だけがよいのではないが、使えるものであれば使ったほうがいい。
やっぱり行政が絡んでいるとなると使う方の市民も安心できるのではないだろうか・・・
ましてや、耐震なんて一般人は知らないことばかりなのだから・・・
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