ポリテクセンターはけっこう使っている。
昨日もRC構造の構造計算講座があった。
呉東航先生は木造もRCもS造も何でもござれの先生だという。
はじめての先生だが、建防協の耐震診断ソフトWEEを作ったと聞いて、親近感がわいた。
質問をしない手はないので、いつものようにちょっと聞いてみた。
今、耐震基準適合を依頼されている案件が、1階部分がRCの壁に重量鉄骨のH鋼450mmが4本かかっていて、その上に土台がのっている。
立面的な混構造でいいのか、その場合は必要耐力に1.2倍の割増がかかるがそれでいいのか・・・
そのH鋼は建築確認がないので、構造計算として押さえなくてはならないことは・・・
外壁がダインコンクリートっぽいものが張っているが、耐力はどのくらい見ておけばいいのか・・・
いずれも見事にお答えいただいた。
まず立面的な混構造の割増はそれでよいとのこと。1.2倍の割増である。
H鋼はその上に一番強力な耐力壁があるとして、その水平荷重も計算すること。もちろん長期荷重はプラスすることは当然である。
ダインコンクリートっぽいのは、無耐力でしょうねという・・・
しかし、窯業系サイディングでも1.7倍ですよと食い下がった。
ううう、であればそのくらいは見てもよいでしょう、ただし、取り付けが大事だから釘が4周打ちしているのかどうか、またはどのような取り付け方がされているかが問題で、しっかり取り付けられているならいいが、面材そのものをいくら強くても止め方がちゃんとしてなかったら、その耐力を見るのは間違いだろう。
なるほど・・・・ではこの耐力は、0無いものとして見るか・・・
あとは、両端の1階コンクリート塀の上部にかかる水平力は大丈夫か考える必要があろうという・・・
なるほどこれは気づかなかった・・・さすがだ。
よかった、これで安全側になる耐震診断ができそうだ。
多少の手計算が必要なのは構造設計には当たり前で、なんでもソフトにおまかせではよくない。
また一人頼りになるメンターが出来てうれしい限りの一日だった。
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