耐震診断デーでした。
横浜市の無料診断を受けた方で、上部構造評点0.49と診断され、耐震補助金を使って補強を検討中。
市の無料診断は一般診断法で、補助金申請となると精密診断法による補強設計が必要になる。
一般診断法は補強の有無を判断するという観点が主な役割であるが、そのまま補強設計してもかまわないと耐震の教科書には書いてある。
この教科書、日本建築防災協会というところが発行しているのだが、本筋は、一般診断法にて補強の有無を判断し、設計は精密診断法によるところが正攻法と書かれている。
で、行政はこれに則っているところがほとんどである。
ゆえに、横浜市も設計は精密診断法にて行わなければならない。
一度診断してまた診断すると言う二度手間が掛かってしまう。
で、これが又ややっこしいのが、一般診断法にも精密診断法にも二通りあって、両方とも略算法と精算法という2通りある・・・
一般診断の精算法と精密診断の略算法がコレマタ似ている。
違うところは当然あるのだが、今回依頼のあった戸塚区の方は、市の一般診断では精算法が使われていた。
そして今日又精密診断による略算法で計算することになる。
なんとかならないかと思うのは筆者だけだろうか・・・
こんなことが行政の中で平気で行われている。
そして補助金のみならず、いろんな経費が税金で使われているのが無駄である。
もっと合理的に出来ないものか・・・
構造計算というのがいまいち一般的に解りづらいのは、計算方法によって数値が変わり評価も変わるということ。
木造の耐震診断にしてもこの通りしかり・・・
なんでこんな厄介な計算法をいくつもつくったのか・・・
つくってもいいが、もっと素人にもわかりやすいルールが必要だろう。
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