最近、頓に感じることは、木造住宅の構造がいかに大切かってことである。
で、いかにお座なりになっているかってことである。
何分にも、これは、行政の責任である。
ちょっと器用で、DIYが好きな人、あくまで素人ですが、1500万円で友人の住宅を請け負って、1年かかってたてました。
これって、法律的にOKですか?
OKなのです。
確認申請というのを、しっかり出せば、申請が受理され、建てられます。
もちろん、確認申請は設計事務所に依頼しなければ、なりませんが、
要するに施工は、木造の建築一式工事1500万円以下は、建築登録がなくてもいいのです。
ちょっとビックリしませんか?
まさかこんな人がいるとは思えませんが、そそっかしく、自分の家を建てた人の話はたまに聞きます。
手先が器用で、好きで、時間をかければ、プロ並みなのでしょう。
いいなぁ~と思う人もいるでしょう。できればやりたいと思っている人もいることでしょう。
ちょっと待った!って言いたいのです。
木造の仕口と言いますが、土台、柱、梁の継手に使う金物の仕様とその理屈。
さらに、筋交いの金物のことがちゃんとわかっていますか?
って事です。
耐震、耐震ってよくいう割には、このことがどの程度重要性があるか、家を建てるということは、
ただ単に、プラモデルのように組み立てればいいのではないのです。
百歩譲って、新築は、プレカットして、柱頭柱脚の金物は、符号があるから、その通りにつければいい。
確かにその通りです。大工でも、柱頭柱脚の金物の重要性を知らなくて、図面通りに取り付けている人が圧倒的に多いから、それはそれでもいいでしょう。
最近は中間検査があるので、検査が通れば、一応善しでしょう。
2百歩くらい譲って、これはこれで、無理やり善しとしましょう。
がしかし、リフォームはダメです。
まして、ちょっとした増築なんか、昔は、けっこう器用な人とがやっているのを見たことがありますが、辞めたほうがいいでしょう。
なぜか?リフォームのほうが規模も小さくて、簡単そうに見えますが、これは、昔の基準法で建てたので、その基準が、今ほど、丈夫になっていないから、丈夫にしようとすると、構造の事を調べて計算をしなければならないからです。
阪神淡路の地震では、柱が抜けて倒壊しました。
そのメカニズムは、金物の重要性を改めて教えてくれたのですが、
金物だけではなく、バランスの重要性や柱の重要性など、いろいろなことがあり、
・・・・・ようするに、構造を簡単に考えてほしくないということです。
リフォームこそ、その構造を強くするチャンスですから、
そこをちゃんと考えてほしい。
デザイン重視のリフォーム全盛だが、構造もすこしは考えてほしいものです。
それが、建築基準法の盲点である、4号建築物と言いますが、構造の基準が置き去りになってきた歴史があるので、いまだに、リフォームでは、重要視されていない現実がある。
木造の2階建て住宅が4号建築物です。世の中に圧倒的に多いのがこれですよね。
なのに、模様替え程度は、構造には関係ないと言わんばかりである。
でも、模様替えこそ、構造をいじるチャンスなのです。
なにをそんなにむきになって、いるの?
そうです、向きにもなりますよ。
だって、もうじき本当に大地震が来るかもしれないから・・・
絶対に、事前防災である耐震補強で備えたいものです。
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