今日の会議で、弊社の強みが明確化されてきた。
技術的なものはけっこう高いものがある。
うすうす気づいてはいたが、自分たちがそうだということはなかなか自覚できないものだ。
普段の業務の中に埋没されてしまうから・・・
少し離れてみると解るものだ。
耐震補強や診断技術は他社に比べると高いと思う。
いつも言うように、精密診断法による補強設計は他ではあまりやらない。
なぜやらないのか不思議なところでもあるが・・・
もうひとつの技術的特徴としては、エコである。
エコというと最近どこでも目にするフレーズである。
どこの会社でも、エコ、エコ、エコ・・・
別に特徴的ではないと思っていた。
外部の人がいて会議になると、いやそうじゃない、と改めて感じてしまう。
エコと言ってもエコロジーとエコノミーがある。
エコロジーのほうは、自然素材系であろう。
シックイ、国産の無垢材、珪藻土てなところか。
これもこだわりがあり、シックイは国内は栃木産だったり、外国ではスイスのシックイだったり、ホタテのシックイなんかも扱う。
珪藻土は国内産で十分。日本はいたるところで珪藻土がとれる。その中でも穴の大きさによって吸放湿作用が異なるために、丁度いい穴の大きさがあり、その大きさの珪藻土がとれるのは、北海道稚内当たりと、能登半島あたりになる。
能登のはあまり聞かないので、北海道産の珪藻土を扱っている。
珪藻土はそれだけだと固まらないので、繋ぎを入れる。それが問題で、なかなか天然素材だけでつくられた珪藻土建材はない。
サメジマコーポレーションか、ユニディというメーカーのものがいいだろう。
塗り壁材としては、鹿児島の火山灰を原料とした、高千穂の塗り壁材もいいだろう。
そうそう、塗料についてもいいのがある。
これは外国産が一枚も二枚も上だ。
特に特筆したいのは、ドイツのリボス社のタヤエクステリアという塗料。
外部の木部に塗るにはこれがいいだろう。
耐候性が塗料の命だが、どうしても外壁のモルタル部より、木部のほうが劣化が早くなってしまうが、このタヤエクステリアはお薦めである。
実はこのタヤエクステイリアという塗料はリボスなのだが、日本で開発された塗料なのだ。
日本でリボスの塗料をいろいろ混ぜ合わせていたら出来ちゃったというちょっと面白い物語も持っている。
あと自然素材というと、そうそう、やっぱり無垢材である。
これは日本はもっと国内産の木材を使わないといけない。
うちで付き合いのあるのは、というより応援しているのは、四国と宮城である。
四国は高知のドライウッド土佐会という組合の理事長でもある田岡さんが、頑張っている。
地元の山を愛しているのが、日本の林業、ひいては国土を守っている事を感じさせる。そんな人だ。
うちでは直接この高知の山から床材などを仕入れている。
ものすごいいい香りがする。
宮城は、栗駒のくんえん乾燥材がいい。
これは天然住宅とのお付き合いがあるが、以前から知ってはいた。
木材は乾燥技術がその品質を大きく左右する。
高温乾燥全盛の中、低温乾燥の窯は全国に少ない。
栗駒では一番新しい窯で46度と聞いた。ものすごいこと。
高温乾燥を得意とする新潟の窯もあるが、どうしても木の繊維が気になるので、低温乾燥がよいだろう。
あまり長くなると嫌われるので、簡単にまとめてみたが、まだまだ書き足りない。
話を戻そう・・・
次にエコノミー・・・
これはなんて言っても、省エネだろう。
エコロジーにも、もちろんつながる話。
省エネと言ったら、やっぱり断熱である。
今夏の暑さにはうんざりの諸貴兄姉氏もたくさんいよう。
お宅ではどうだったろうか・・・
一度、しっかり断熱された住宅に住んでみたら、そりゃ、解るというものだが、このあたりではなかなか、そういったリフォームは進まない。
寒いところで発達した技術なので、温かい地方ではまだピンとこないのかもしれない。
それより水廻りなどのリフォームが隆盛だからである。
しかし、長期優良住宅というとこの断熱が一番に来るほど重要事項である。
快適な住まいを感じるのは、このあたりからだ。
断熱にはいろんな方法がある。これだけでも長くなるので、ここでは、セルロースファイバーくらいでさらっと言っておこう。
新聞紙などの紙で作った、リサイクル素材で、エコロジーでもある。
断熱のみならず、防音効果もすごいものがある。他にも優れた効果を持つ素晴らしい素材である。
断熱省エネというと、今はやりの住宅エコポイントの対象の内窓を書かないわけにはいかない。
省エネ効果としては開口部の断熱をどう考えるかが一番のポイントである。
内窓を取り付けるほかに、一枚ガラスをペアガラスに交換するのが一番経済的だから、ここから検討してみるのもいい。
まだまだ続くが、一通り書いてみた。
長いのでこのあたりで今日はやめておこう。
ホッとしたという声が聞こえる・・・^^
何がいいたいか・・・
自分を確認するということ。
なにを提供できる会社か。
それがどれだけのサービスなのか。
そのサービスを必要としてくれるニーズがあるのか。
そのサービス、技術が欲しいと言ってくれるお客様がいるのか。
もしいたら、どうぞ使ってください。
我々の技術・サービスはお金を払うに耐えうるものかどうか・・・判断してください。
こんな感じだだろうか・・・
ニーズを持った人、お客様はどこにいるのか・・・
知らしめないとならない。知らしめることもサービス、技術を持った者の責任かもしれない。
十分長いですが興味深いお話で、あっという間に読み上げてしまいました~
コバ社長様の記事は、写真が無いのに面白くて、勉強になります。(ずいぶん前にカワノも言っておりました)
強みと弱みについては、当社も常に課題です。。。
出てはくるものの、それをまとめ上げる力が、これまたありません^^;
いいもの(流れ)ができるといいですね!
そして、出来上がったらコツを教えて下さい(笑)
うちは、反省点を活かすことに欠けてるので、
それを社内にて必死に訴えてます(p_-)
投稿情報: さっちん | 2010年10 月30日 (土) 10:30
さっちん。あえてさっちんでいいですよね~^^
コメントありがとうございます。
どこでも同じよな悩みがあります。
それをどこまで真剣に突破するか。
突破できれば必ず良くなる。
出来る出来ると信じるしかないですよね~
うちももうちょっとなんです。いつもそんなことばかり言っているんですが・・今、必要なのが来てるんです。
来てる来てる・・・て感じです^^
出来あがったら公開します。
絶対に面白いと思います。
投稿情報: コバ | 2010年10 月31日 (日) 06:55
はじめてコメントいたします。
廃塗料や塗料関係についていろんなブログを読み歩いていてこちらのブログへたどり着きました。
こちらの記事、興味深く読ませていただきました。
私も日々、悩みながら頑張ってます。
大変勉強になりました。ありがとうございました(^^)
投稿情報: HNGS | 2010年11 月 3日 (水) 13:26
HNGSさん、ようこそ^^
コメントありがとうございます。
産廃屋さんなんですね。
チャレンジ25って、鳩山さんの国連で口走った例のやつですね。
これも一問題ありそうな感じですが、すばらしいお考えを持ってお仕事されているのが解るホームページだなぁ~と感じました。
投稿情報: コバ | 2010年11 月 4日 (木) 05:57