住宅金融支援機構ってのは、元の住宅金融公庫である。
ず~~~~っと、日本の住宅は、増やせ増やせで来た。
それが、最近その増やせから、質を良くしろと相成った。
その方針転換の為に、組織も変わった。名前も変わった。
それが支援機構である。
最近では長期優良住宅となったが、国は良い住宅に優遇する政策を立てている。
と、もうひとつ、中古住宅への流通量アップを狙っている。
また、もうひとつとして、既存住宅をもっと再利用しようとしている。
その既存住宅への政策の一つに、高齢者向け返済特例制度がある。
機構の目玉商品の一つだが、これがなかなか皆さんご存じない。
フラット35っていうのは、聞いたことがあるだろう。
これは機構の大ヒット商品である。
が、これだけの感じがする支援機構。
これから、この高齢者向け返済特例制度が、もっと名を売り出していくような気がする。
以前にも書いたが、もう一度ここで紹介しておこう。
簡単にいうと、高齢者といっても60歳以上が対象である。
リフォーム融資であるが、毎月の払いは、金利のみという面白いものだ。
金利だけ払っていればよい。
融資限度額の上限は1,000万円。・・・いわゆるリフォームローンである。
金利は、今はかなり安い・・・2.4%くらいで推移している。これは毎月変動するが、融資が決まれば、その月の金利で固定され、あとは金利のみの返済となる。
金利だけでいくらいくらいになるのか・・・
500万円だと、いまだと毎月12,000円くらいになる。
元金はどうするの?
これが、亡くなった時の一括返済となる。
ええええええええええ・・・そう・・・日本人にはちょっと抵抗がある感じになる。
ところが、この制度、外国では一般的に良く使われている制度らしい。
リバースモゲージという。
自分の財産の先取りである。
土地建物を担保にするが、それで金利だけ払っていて、亡くなった時に元金返済。
ということは、自分の財産を生きている間に使っちゃおうってことである。
子供に何が何でも残そうとする日本人には不向きであるが、
最近、これが、けっこう受け入れられてきた感じがする。
先日、その相談があった。
これで今年2件目である。
話をしたら、これがいい、これがいい・・・うちはこれでリフォームすると言う。
以前は、話してもあまり好感触がなかったが、最近はけっこう食いついてくる人が多い。
前日ご相談あったひとつ例を出すと、この高齢者向け返済特例制度で300万円借りるとする。
実は工事内容が耐震補強とバリアフリー工事が入っていないとならないのだが、
耐震補強だと、横浜市では補助金があるので、この補助金を使うとすると、
150万円、これは補助金だから返済しなくていい。
合計450万円のリフォームができる。
返済は毎月6000円程度・・・いかがであろうか?
すごい!と思っちゃうのは筆者だけだろうか?
実際には、繰り上げ返済する人が多いので、繰り上げるとこれがまた、元金が減るので、返済金利も安くなるという仕組みだ。
繰り上げ返済しなくても、保険金で返済する人もいる。
土地建物保険までも生きているうちにうまく使う・・・
いやはや、いろいろなことができる世の中になったもんだ・・・
今、機構のフラット35がブレーク中である。
来年はこの高齢者向け返済特例制度あたりがブレークするかもしれない。
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