木造も最近は構造のことが言われ始めている。
耐震ということもそうだが、基本的なことからでもいい。
基本と言ったら、鉛直荷重が一番解りやすい。
GENNLOGにもあるが、柱・壁の直下率もそうだ。
もうひとつ、構造ブロックという概念も重要。
木造の壁や建具のラインは横架材、いわゆる梁がある。
この梁を支えている柱の数が多くあればあるほど梁のせいが小さくていい。
柱の真下に柱があれば梁はいらないが、柱同士をつなぐ桁はいる。
この柱と柱をつなぐ桁、梁で区画されている大きなスペースを構造ブロックという。
このブロックの四隅の柱が直下率が全てそろっていることが安定的な構造と言えよう。
直下率と構造ブロックの計算は手計算で簡単にできる。
耐震診断の前にしておくことはとっても大切でよいことである。
この直下率が良いことと構造ブロックが矩形でよいのであれば、多少の耐震診断の数値は大目に見てもよいのかもしれない。
大体、直下率と構造ブロックがいいと耐震診断もいい数値になる率が高いし、偏心率も悪くないだろう。
安定的な構造、これも設計者としては大切な要素である。
デザインはシンプルがいい・・・とは、昨日の講師の主張だった。
とってもいい話を聞いた。
構造とデザインの融和がこれからのリフォームのテーマになっていくだろう。
デザイン系の人が構造を語り出したら鬼に金棒。
元々持っているデザイン性はそう簡単に身につくものではない。
構造は勉強次第で出来る。
そこをあえて、構造から発想するデザインであってもいいではないか。
構造から発想するデザイン・・・simple is best
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