木耐協の安斎先生には1年に1度くらいしか連絡をとらないが、毎月の木耐協からの頼りの中で、技術通信を通じて、こちらとしてはいつもお会いしているような気分である。
1年に1回の連絡とはいつもこちらからの技術的な質問ばかりである。
昨年は、古いコンクリート基礎にケミカルアンカーを使って鉄筋を入れた時、その強度についての考察を計算式までご教授頂き、丁寧にご説明いただいた。
その前は、全面改装リフォームがあり、軽量鉄骨の梁のたわみについて判定を教えていただいた。
つまり、必要な時だけ便利に使っているので、本当に申し訳なく思っているし、行き詰った時の神頼み的な存在である。
いつも感謝しています~^^
先日、許容応力度のセミナーを聞きに言った話はしたの思うが、その際の建物による地震周期の影響について、実は安斎先生にも電話で聞いていた。
先生曰く、伝統工法は柔らかい構造なので、筋交いによる補強のほうが同じく柔らかく揺れに対して追従するのでいいだろう。比較的新しい木造住宅は構造が硬いので補強の際も構造用合板による施工がよいだろうとおっしゃっていた。
なるほど~~~と思った次第であるが、今回もまた、技術通信で興味深い話をされていた。
今回の東北地方を襲った大地震は、その被害が津波ばかりに注目されているようだが、映像をよく見ると瓦礫として流れているものもあるが、中には家が形そのまま流されているものもある。
ということは、瓦礫のものは地震によって倒壊してバラバラになったものも数多くあるのではないだろうかと考えられるのでは・・・
津波から逃げたくても、地震で倒壊して建物から出られない状況もあったのではないだろうか・・・
もちろんすべてとは言わないが・・・
木耐協からのお便りでは、被災地の仙台のリフォーム会社スイコーの澤口社長のコメントも掲載されていた。
スイコーは地震当日から社員全員で応急処置や支援を無償で行なっている。
地震後、ず~~~~~っと無休でやっているという・・・
その挨拶の中で、いろんなところから支援頂いて感謝しているとあったが、お客様で耐震補強した人からは本当によかったと喜んでもらっているという。中には、コップ1つ割れなかったということも聞いたらしい。仙台で・・・あの揺れに対して、コップ1つ割れていないなんて・・・
津波が来れば何もかももっていかれるから・・・というのはある意味そうかもしれないが、津波の前に家が倒れて逃げられないのは避けたい。
お世話になっているメンターが今、石巻にいる。
彼からの情報だと、内陸部で倒壊している家屋が100件くらいあるのではという話を親戚から聞いたという。
近いうちに現地調査も必要と持った次第である。
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