9月1日、関東大震災である。
この時期はテレビでもけっこう放映される。
一昨日NHKを何気なく見ていたら、今村明恒という地震学者のドキュメンタリーをやっていた。
関東大震災を予見していたが、事前防災にはいたらなかった・・・
いまでも今村の研究は気象庁の基礎研究としての評価が高いらしい。
このドキュメンタリーのメッセージは、命の大切さと受け止めた。
私財をつぎ込んでまでの研究は、世の人々を大震災から守れなかった忸怩たる思いからだろうとコメンテイターは語っていた。
今村の思いは防災意識という啓蒙活動にあった。
稲むらの火という話をご存知だろうか?
戦前の小学校の教科書に載っていたそうな。
これを載せるように文部省に掛け合ったのが今村だった。
最近また、小学校の教科書に載っているらしい。
拙の頃は載っていなかったので、稲村の火の話を知ったのは、ごく最近である。
時は安政、江戸時代である。和歌山県あたりを安政の大地震が襲った。東南海大地震である。
津波が来ると予感した五兵衛は、村人に知らせなくてはならないと瞬時に思った。
いちいち呼びかけて廻ってたのでは時間がないと判断した五兵衛は、取り入れるばかりになっているたくさんの大切な稲むらに火をつけて、村人の関心をひきつけ高台に逃げるように叫んで廻った。
かくして村人の命を津波から救ったという話である。
紀伊水道、太平洋から瀬戸内海への入り口であるが、安政大地震がこの広川町を襲った。
ここに五兵衛が稲むらに火をつけている銅像がある。
この話元々は小泉八雲の本にある実話から、もってきたそうな。
小泉八雲といえば、ラフなんとか・・ハーンというイギリス人で江戸末期に帰化した人。
そして、この五兵衛、実在の人物で、ヤマサ醤油の7代目当主だという。
書くとなるといろいろ調べるが、面白いことも次々に解るもんだ・・・
9月は防災月間。
ま、9月だけじゃなくいつも防災意識は重要である。
特に、事前防災という考え方は最重要であろう。
ここで告知だが、9月4日に緑区の東本郷自治会でかぐ転倒防止のセミナーが開催される。
これはハウスメンテマスターの有志が、初めて自分たちで行うセミナーなのだ。
その様子も後日書くことにしよう。写真入で・・・
それともう一つ告知がある。
横浜市の耐震補助金が75万円も増額された。
今までの150万円でも全国一番なのに、さらにアップし、225万円となった。
事前防災、この言葉を知ってほしい。
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