木造住宅の構造ってのは面白いもんだ。
というと、語弊があるかも知れないが、日本の木造の建て方というのは非常に面白い。
世界に例を見ない工法である。
そして、それを口伝と手伝とでもいおうか、永年にわたり伝えてきている。
そしてまた、現在は、プレカットや電動工具の発達により、独自の進化を遂げている。
伝統工法からは程遠い感じがするが、それでも世間のニーズに応えて発達している。
構造的にもデザイン的にもよくなっている。
日本の木造建築物は、在来工法の発達により、大きく3つに分けてもいいと思う。
一つはやはり、お寺などの伝統工法、一般的な木造住宅、そして、ツーバーフォー工法も入れておこう。
ツーバーフォーは外国のものだが、日本でもかなり受け入れられているので認めておこう。
いずれにしても、日本の木造建築物は世界最高水準と言っていい。
構造的にも意匠的にも、これほど完成され、今尚進化し続けている建築工法は世界にはない。
日本だけのものである。
今、TPPが盛んに議論されているが、この技術は輸出できる。
最近、やっと大手ハウスメーカーが少し海外進出をしだした。成功するかどうかわからないが、がんばってほしい。
普段、競合相手としては大手なんか・・・と思っているが、いざ外国で勝負しているとなると、応援したくなる。
日本代表のようなものだ。
しかし、それとは別に、大工技術の輸出なんていいんじゃないだろうか。
その昔、ロックフェラーが自宅を日本の伝統工法で建てたと聞いた。庭は日本庭園で、京都の庭師を呼んで作ったそうな。
そんな大金持ちの話ではなく、もっと一般な、と言ってもメイドインジャパンは、けっこう「食」でもブランドになっているから、高級志向にはなると思うが・・・
これからの大工さんは海外出張も・・・なんてかっこいいんじゃない・・・チャンチャン
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