横浜市の木造住宅耐震診断は無料で行っている。
受けたことがある方は多い。これまで約10年間で2万棟位は診断しているということである。
全国的に見てもこれはかなり多い数字だろう。
実はこの耐震診断、平成19年に大きく変わった。
それ以前の診断と比べ、現行の診断法はかなり難しくなった。
難しくなったという表現は、適当でない。より現実的になったと言ったほうがよいだろう。
現実的というのは、評価が厳しくなったと思ってもらってよい。
旧診断と新診断を単純に比べると、旧診断では評価が甘くなる傾向が強い。
旧診断で1.0以上と判定されるケースはよくあるが、今の診断では、ほとんが0.1未満である。
同じ家で実際にそうなる。
横浜市のこれまでの規定は、旧診断であろうと1.0未満と判定された住宅でなければ補助金対象ではない。
これは不条理である。
以前に市の無料診断を受け、もちろん旧診断でである。1.05と判定されたとする。(1.05はよく出る数字なのだ)
これは補助金は使えない。
意識の高い人であろう。市の無料診断制度が始まって早めに申し込んだということだから・・・
耐震補強したいと考えている人が、このケースでは補助金制度を使えなかった。
旧診断であろうと、1.0未満対象という規定は変わらなかったからだ。
裏規定みたいなものはあった。旧診断の判定内容と今の現状とが違うところがあれば、旧診断で再計算して、間違いを見つけるという面倒な作業が必要だった。これまでは。。。
それが、昨年秋頃であるが、制度が変わった。
旧診断で1.0以上と判定されたとしても、今の診断で1.0未満であれば補助金対象となったのだ。
これは画期的だ。
今の診断と言っても精密診断法でである。
再度、市の無料診断(一般診断)を受けられるというものではないので注意したい。
精密診断はプロの設計者が行うものであるから、有料となるケースが多い。
もしそんなケースで悩んでいる方がいたら、ご連絡くだされ。まずはご相談を→フリーダイヤル0120-660-238 小林まで。。。宣伝みたいになっちゃったが・・・
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