JBNという組合というか、業界団体がある。
工務店サポートセンターというのが正式名称。
一昨日、耐震セミナーがあると言うので東京は京橋まで行ってみた。
以前にも一度お会いしたことがある佐久間先生が講師だった。
見た目は怖そうな印象、なってたってあのスキンヘッドは耐震関係の業界では有名なのだ。
それがとっても優しい方だ。
講義も解りやすい。
今回は、先日改訂され発行された建防協(日本建築防災協会)の例の耐震診断の変更についてだ。
今後何回かこの手のセミナーに参加することになろう。
これで2回目ではある。
今回の改正のポイントは、なんてたって、一般診断法のその他の耐力についてである。
これについては以前もかる~くふれたが、もう少し説明しておこう。
その他の耐力っていうのは、一般診断法特有のものだ。
精密診断にはない項目。
一般診断は大前提として、耐震改修の要否を判断する。という名目になっている。
なので、概算という意味合いもある。
そこで、概算なのだから、耐力壁は耐力壁として見て計算するが、その他の壁、いわゆる雑壁(窓のちょっとした壁も含む)と言われるものは、一からげになんぼって具合にまとめる。これがその他の耐力要素ということになっていて、普通に耐力壁に足されて、保有耐力としている計算方法である。
この雑壁は、必要耐力の1/4はすでにあるでしょう。ということで、必要耐力が決まれば、1/4は保有耐力としてみている。
この雑壁の1/4・Qr(必要耐力)が問題だった。これが大きすぎるのが現実なのだ。
例えば、Qrが50knだったとしよう。保有耐力がその時点で1/4あるということだから、12.5knは持っているということになる。
ここからあと、実際の耐力壁をたしていくことになる。
これが今回、窓部分を精密診断なみに計算するということ。(1)
もうひとつ、0.25(1/4)-0.2kn を係数を使う。(2)・・・knとは無開口壁率(無開口壁長/外壁長)というまた、むずかしそうな(実はそうでもない)数値をもってきた。
(1)(2)どちらでもいいということになった。
ま、要するに、1/4もはじめから耐力があるというのは考えもので、そこら辺を見直したということ。
佐久間先生も仰っていたが、一般診断と精密診断で違う数値が出るのはおかしい。そりゃそうだ。
全く同じじゃなくても、そうとう近い数値じゃないと変だよね。これまでは、一般では甘くでて、精密ではきつく出ていた。
本来、簡単に見るほう(一般診断)が厳しくて、よく見たら(精密診断)そうでもないよ。というのが本当の姿ではなかろうか。。。
このあたりを、先生のこれまでの診断実績をグラフにして、うまく説明していた。
自分もやってみようと思った。これまでの診断をグラフにすると面白いことにまた気付くことだろう^^;
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