南瀬谷中学校の机を180個修理した。
そう、例の学校リユース事業の一環である。
これは、筆者が理想とする形に近い地域貢献型の事業である。
事業というとビジネスであろうから、利益の出ることが必要だが、そこだけがちょっと弱い事業である。
儲けの出ない事業とは、事業と呼べないぞ・・・確かに仰るとおりである。
そこを、今少しこらえて、話を聞いていただきたい。
LLP職人倶楽部よこはまが認定したハウスメンテマスターの方が、昨日はリーダー的な立場で南瀬谷中学の現場を仕切った。
そして、メンバーは、NPO南瀬谷の人たちである。そう、先日職人倶楽部の仲間になったNPOだ。
そして、職人がサポートで一人付いた。
要するに、ハウスメンテマスターと、地域のボランティア団体、建築職人が連携して、学校の机を直したのである。
学校側、校長先生、副校長先生は、地域のシルバーさんが直してくれるなら・・・と言って発注してくれた。との話も伝え聞いている。
これが、筆者の思い描いている地域貢献型事業の理想形に近い。
実は、朝、始まる前まではとっても心配だった。なんせ、180個も1日で出来るのか・・・そして、きちんと仕上がるのか・・・
事前に、皆さんに他の学校で1回は経験してもらっていたが、そちらの責任者からの報告は、あまり良いものではなかった。
すごい心配していたが、なんと産むがやすし、とり越し苦労だった。
朝の朝礼で、作業終了時間を夕方6時と決めたが、なんと3時半にはほとんど終わっていたのである。
結局、掃除をきちんとして4時半に学校を後にしたが、めでたしめでたしである。
笑顔笑顔で、みな一応に満足げだった。
我々地域工務店、そして職人が地域貢献・社会貢献出来る事って、そんなないし、大それたことなんてできるはずもない。
でも、みんなで、集まればなんかできるんじゃないだろうか?というのが、今回の南瀬谷中学校の机修理に現れているように思う。
実は、この春、卒業したばかりの生徒さんがお手伝いしてくれるという話を聞いていた。
茶髪の不良が二人、お手伝いします。との事だったが、来なかったのが、ちょっと残念だった。
自分の傷つけた机を直すのを、手伝うことになるなんて思いもよらなかったのだろうか・・・
もし、こんなことが実現したら、なんかいいんじゃないか・・・と夢を膨らませた。
そすると、年代的にも、学生・現役の職人・工務店・シルバーさんという幅広い層が、一つの仕事に集中する。
こんなこと、今の世の中にありますか!?しかもれっきとした仕事でである。
働くことの厳しさや楽しさを体験できるし、我々も教えることができる。ほんの短い時間ではあるが、その時間を共有することが、なんか重要ではないだろうか・・・
考えるといろんなことが、無限のように想像しちゃう。筆者は多分にそんな変な癖があるが・・・
大和市のNPOも先月、職人倶楽部に入会したのだが、なんだか、学校リユース事業でのビジネスモデルの夢が広がる気配がする。
先にも述べたが、収益というところで事業性がイマイチ弱いモデルではある。
しかし、今は、そんなこと考えずに、志や想いの共感できる人たちで進めていこうと思っている。
走り続ければ、何か、誰か、良い方向や提案をしてくれる人が現れる気がしている・・・まだまだそんな程度だが・・・
そして、この5月に再度、ハウスメンテマスター3級の資格試験を行うことが決定した。
日時の詳細は決まり次第、この場でも告知するのでご興味のある方はご参加いただきたい。
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